春季特別展 「ブッダのお弟子さん -教えをつなぐ物語-」 Tales of Buddhist Saints The Buddha’s Diverse Disciples and Their Vows

春季特別展

「ブッダのお弟子さん 

-教えをつなぐ物語-」

Tales of Buddhist Saints

The Buddha’s Diverse Disciples and Their Vows

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

重要文化財 木造 十大弟子立像 日本 鎌倉時代(13世紀) 京都国立博物館

 

以下の画像はフォトギャラリーにて参照されたし。

 

西暦前5世紀頃、ブッダとなって仏教教団を誕生させたガウタマ・シッダールタ(釈尊)は、およそ45年をかけて、当時のインド社会、とくにガンジス川中流域を中心にその思想を広く説いた。

その弟子に注目した展覧会が、龍谷ミュージアムで開催中だ。

釈尊の話を聞いて弟子となった人々は、バラモン、クシャトリア、名の知れた異教徒、資産家、理髪師、芸妓などその社会的立場や背景はさまざまだ。

のちに比丘・比丘尼、あるいは在家信者となった彼らの葛藤や活き活きとした姿は、仏教経典の中に物語となって伝えられた。

ハーリーティー(鬼子母神)像 ガンダーラ 2~3世紀

 

重要文化財 維摩居士像 中国 南宋時代(13世紀) 京都国立博物館

 

仏弟子(ぶつでし)と呼ばれる出家の弟子は、ガンダーラの仏伝浮彫、インドの石窟寺院の壁画をはじめ東南アジア、そして日本を含む東アジア諸国で描かれた仏伝図や彫刻、やがて単独でも表されることとなった羅漢像など仏教美術作品としても登場している。

仏伝浮彫「初転法輪」 ガンダーラ 2世紀 半蔵門ミュージアム

 

重要文化財 仏涅槃図 日本 平安時代後期(12世紀) 岐阜・汾陽寺 画像提供:奈良国立博物館

 

重要文化財 大阿羅漢難提蜜多羅所説法住記 日本 平安時代後期(12世紀) 愛知・七寺 

画像提供:国際仏教学大学院大学日本古写経研究所  (注)頁替えあり

 

この展覧会では、仏弟子が、釈尊の生涯の物語に頻繁に登場し、釈尊を支え最も活躍した10人の直弟子(十大弟子)へと集約されたこと、そして釈尊の涅槃の時に「教えを護るためにおまえたちは滅してはいけない」と後を任された16人の高弟(十六羅漢)をはじめとする羅漢たちについて、また維摩居士に代表される在家信者などの姿を、インド・東南アジア・チベット・中国・朝鮮半島・日本で表された絵画や彫刻で紹介している。

木造 十大弟子立像のうち2軀 伝舎利弗立像 日本 鎌倉時代(14世紀) 神奈川・称名寺 画像提供:神奈川県立金沢文庫

 

重要文化財 十六羅漢像のうち第二()()()(ばっ)()尊者 中国 元時代(13世紀) 愛知・妙興寺蔵 画像提供:一宮市博物館 (注)展示替えあり

 

重要文化財 五百羅漢図のうち第48幅浴室  林庭珪、周季常筆

中国 南宋・淳熙5~15年(117888) 京都・大徳寺 画像提供:奈良国立博物館       (注)展示替えあり

 

また、仏教経典に基づき彼らの特徴的なエピソードやそれぞれの個性も紹介していることが興味深い。

この展覧会は、2020年度春季特別展(会期:2020418日~614日)として開催を予定していたものの、緊急事態宣言の発出を受け中止した展覧会の一部出品作品の再検討・変更を行い開催されている。

国宝2件、重要文化財14点を含むインドや中国、日本などに受け継がれた絵画や彫刻、仏教経典など盛りだくさんの展示には圧倒される。

作品保護のため、会期中に展示替えあり。

    前期:2022423日(土)~522日(日)

    後期:2022524日(火)~619日(日)

国宝 京都・清凉寺所蔵の中国 北宋時代(1112世紀)の十六羅漢像のうち第一・十四尊者と

国宝 東京国立博物館所蔵の日本 平安時代後期(11世紀)の十六羅漢像のうち第九尊者

が後期の今、展示中。

国宝 十六羅漢像のうち2幅 第九(じゅ)()()尊者 日本 平安時代(11世紀)東京国立博物館 Image: TNM Image Archives

(注)展示替えあり

 

 ブッダの弟子に着目した大変珍しい切り口の展覧会。

お見逃しなく。

 

木造 釈迦如来坐像および阿難・迦葉立像  康俊作  日本 南北朝・貞和3年(1347) 和歌山・海雲寺

画像提供:和歌山県立博物館

 

☆展示構成

第1章:初めての仏弟子、そして弟子となった神々や人々

第2章:釈尊の涅槃を見まもった仏弟子たち―釈尊からのメッセージ

第3章:仏弟子から十大弟子へ

第4章:羅漢と呼ばれた弟子たち

第5章:羅漢図より読み解く出家者の生活

 

会期・開館時間

会期2022423日(土)~ 619日(日)

休館日:月曜日

開館時間10001700

※最終入館受付は1630まで

入館料一 般 1,3001,100)円高大生 900700)円小中生 500400)円小学生未満:無料

障がい者手帳等の交付を受けている方及びその介護者1名:無料(手帳またはミライロIDを受付にてご提示のこと)

※( )内は前売り・20名以上の団体料金

【リピーター割引】本展のチケット半券のご提示で2回目のご入館時、入館料金300円引き!(他の割引との併用不可。ご本人・本展のみ)

主催  催龍谷大学 龍谷ミュージアム、朝日新聞社、京都新聞

特別協力  浄土真宗本願寺派、本山 本願寺

後援  京都府、京都市、京都府教育委員会、京都市教育委員会、(公社)京都府観光連盟、(公社)京都市観光協会、NHK京都放送局、KBS京都、エフエム京都

協賛  (公財)仏教伝道協会

 

☆シアター上映

ミュージアムの3階 ミュージアムシアター(座席47席)200インチのスクリーンで大迫力の映像を上映。

「よみがえる幻の大画廊 ~ベゼクリク石窟~」(約12分)

中国・新疆ウイグル自治区にあるベゼクリク石窟寺院。

龍谷大学が中心となって、この石窟寺院の中の第15号窟に描かれた仏教壁画のデジタル復元にNHKと共同で取り組んだ様子をご紹介。

 

「伝えゆくもの ~西本願寺の障壁画~」(約12分)

西本願寺・書院の障壁画にスポットをあて、復元模写された障壁画の美しさをご覧いただくとともに、肉眼では識別できなかった、描かれた当時の「虎之間」竹虎図を写真とCGによって紹介。

 

☆龍谷ミュージアムホームページ

http://museum.ryukoku.ac.jp

 

☆読者プレゼント 

   510名様にご招待券 プレゼント

   あて先 :  loewy@jg8.so-net.ne.jp

   件名:展覧会名と会場名

   本文:ご住所、お名前

   をお書きの上どしどしご応募下さい。

       締切:http://art-news-jp.jimdo.comにてUPした日の午前零時

   発送をもって当選と代えさせていただきます。

  

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