日中文化交流協定締結40周年記念
特別展「三国志」
Celebrating the 40th Anniversary of the Japan–China Cultural Exchange Agreement
Three Kingdoms Unveiling the Story
関羽像(かんうぞう) 青銅製 明時代・15~16世紀 新郷市博物館蔵
今からおよそ1800年前、後漢王朝の混迷に端を発した三国志の時代。
2世紀末、漢王朝の権威がかげりをみせるなか、各地の有力武将が次々に歴史の表舞台へと躍り出て、やがて魏、蜀、呉の三国が天下を分かち、新時代へと向かう。
幾多の武将の栄枯盛衰とともに記録され、のちには歴史性を帯びた伝説となって普及して行く。
そして、伝説は人びとの親しむところとなってそこから詩文や絵画が生まれ、また、関羽のように尊崇(そんすう)されて神となった武将もいた。
今につながる多彩な「三国志文化」は、物語だけにとどまらず総合的な文化として育まれていったのだ。
近年、三国志をめぐる研究は曹操高陵(そうそうこうりょう)の発掘など空前の活況呈している。
「リアル三国志」を合言葉に漢から三国の時代の文物を最新の成果によって読み解こうという試みの展覧会が東京国立博物館 表慶館で開催中である。
三国時代、日本は何時代?
筆者は、中国の国の名の変遷を中学生時代、暗記した。
しかし、なかなかその答えを調べることをして来なかった。
歴史年表を紐解けばわかることだが、中国の三国時代、日本は弥生時代の後期だったのだ。
弥生土器や吉野ヶ里遺跡で有名な高床式倉庫の時代だ。
このことを筆者は、あまり中国人に言いたくないことなのだが、事実だ。
いかに中国の文化が我が国に比べて進んでいたかを日本人は考える必要があるのではないかと思わせてくれる展覧会だ。
筆者は、三国志に大変興味があり、そのゆかりの土地を実際に訪れたりした。
その興味から中国語を学びたいと思い、筆者の中国語は、「made in NHK」で、ラジオとテレビ講座から学んだ。 筆者には、中国の恩師はいないが、ラジオとテレビ講座の講師を勝手に恩師だと思っている。
書物だけではなく、あらゆる角度からの研鑽を積まれた展覧会。
きっと新たな発見に驚くに違いない。
9月16日(月・祝)まで。お見逃しなく。
☆展示構成
プロローグ 伝説のなかの三国志
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曹操・劉備・孫権―英傑たちのルーツ
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漢王朝の光と影
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魏・蜀・呉の鼎立(ていりつ)
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三国歴訪
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曹操高陵と三国大墓
エピローグ 三国の終焉―天下は誰の手に
会 期 2019年7月9日(火)~9月16日(月・祝)
会 場 東京国立博物館 平成館(上野公園)
開館時間 9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)
(ただし、会期中の金曜・土曜は21:00まで開館)
休館日 月曜日(ただし、9月16日(月・祝)は開館)
観覧料金 一般1,600円(1,400円/1,300円)、大学生1,200円(1,000円/900円)、
高校生900円(700円/600円)、中学生以下無料
* ( )内は20名以上の団体料金
* 障がい者とその介護者一名は無料。入館の際に障がい者手帳などをご提示のこと。
* 「東京・ミュージアムぐるっとパス」で、当日券一般1400円を1300円(100円割引)。正門チケット売場(窓口)にて。
* 東京国立博物館キャンパスメンバーズ会員の学生の方は、当日券を800円(200円割引)
正門チケット売場(窓口)にて、キャンパスメンバーズ会員の学生であることを申し出、学生証をご提示のこと。
お問合せ 03-5777-8600 (ハローダイヤル)
主 催 東京国立博物館、中国文物交流中心、 NHK、NHKプロモーション、朝日新聞社
後 援 外務省、中国国家文物局、中国大使館
協 賛 大日本印刷、三井住友海上火災保険、三井物産
協 力 飯田市川本喜八郎人形美術館、 コーエーテクモゲームス、日本航空、
光プロダクション
カタログ・音声ガイド 展覧会カタログ(2,500円)は、平成館会場内、およびミュージアムショップにて販売しています。音声ガイド(日本語、英語、中国語、韓国語)は550円でご利用いただけます。
お問合せ 03-5777-8600(ハローダイヤル)
☆東京国立博物館サイト
http://www.tnm.jp/
☆展覧会公式サイト
https://sangokushi2019.exhibit.jp/
以下の画像はフォトギャラリーにて参照されたし。
関羽・張飛像 (かんう ちょうひぞう)張玉亭作 土製、彩色 清時代・19世紀 天津博物館蔵
関帝廟壁画「張飛、督郵を鞭打つ」(かんていびょうへきが ちょうひ とくゆう むちう) 土製、彩色 清時代・18世紀 内モンゴル自治区フフホト市清水河県水門塔伏龍寺伝来 内蒙古博物院蔵
関帝廟壁画「張飛、督郵を鞭打つ」(部分) 土製、彩色 清時代・18世紀 内モンゴル自治区フフホト市清水河県水門塔伏龍寺伝来 内蒙古博物院蔵
趙雲像(ちょううんぞう) 木製 清時代・17~18世紀 安徽省亳州市花劇楼伝来 亳州市博物館蔵
豹 青銅製、金銀・白瑪瑙象嵌 前漢時代・前2世紀 1968年、河北省保定市満城区中山靖王劉勝夫婦墓出土 河北博物院蔵
玉豚(ぎょくとん) 玉製 後漢時代・2世紀 1973年、安徽省亳州市董園村1号墓出土 亳州市博物館蔵
貨客船 土製 後漢~三国時代(呉)・3世紀 2010年、広西チワン族自治区貴港市梁君垌14号墓出土 広西文物保護与考古研究所蔵
「倉天」磚(そうてん せん) 土製 後漢時代・2世紀 1976~1977年、安徽省亳州市元宝坑1号墓出土 中国国家博物館蔵
儀仗俑 (ぎじょうよう)青銅製 後漢時代・2~3世紀 1969年、甘粛省武威市雷台墓出土 甘粛省博物館蔵 ※写真は展示品と異なる場合があり。
童子図盤 (どうじずばん)木製、漆塗 三国時代(呉)・3世紀 1984年、安徽省馬鞍山市雨山区朱然墓出土 馬鞍山市三国朱然家族墓地博物館蔵
「曹休」印(そうきゅう いん) 青銅製 三国時代(魏)・3世紀 2009年、河南省洛陽市孟津県曹休墓出土 洛陽市文物考古研究院蔵
蛇矛(じゃぼう) 青銅製、鍍錫 石寨山文化期・前2世紀 1956年、雲南省昆明市石寨山3号墓出土 雲南省博物館蔵
鉤鑲(こうじょう) 鉄製 後漢~三国時代(蜀)・3世紀 1998年、四川省綿陽市白虎嘴崖墓出土 綿陽市博物館蔵
撒菱 青銅製 後漢~三国時代・3世紀 1985年、陝西省漢中市勉県定軍山出土 勉県博物館蔵
神亭壺(しんていこ) 青磁 三国時代(呉)・鳳凰元年(272)1993年、江蘇省南京市江寧区上坊墓出土 南京市博物総館蔵
方格規矩鳥文鏡(ほうかくきくちょうもんきょう) 青銅製 後漢~三国時代(魏)・2~3世紀 1955年、遼寧省遼陽市三道壕1号壁画墓出土 遼寧省博物館蔵
揺銭樹台座(ようせんじゅだいざ) 土製 後漢~三国時代(蜀)・3世紀 2012年、重慶市豊都県林口墓地2号墓出土 重慶市文化遺産研究院蔵
金製獣文帯金具(きんせいじゅうもんおびかなぐ) 金製、貴石象嵌 後漢時代・2世紀 2009年、安徽省淮南市寿県寿春鎮古墓出土 寿県博物館蔵
虎形棺座(とらがたかんざ) 石製 三国時代(呉)・3世紀 2006年、江蘇省南京市江寧区上坊1号墓出土 南京市博物総館蔵
石牌「魏武王常所用挌虎大戟」 (せきはい ぎのぶおうつねにもちいるところのかくこだいげき)石製 後漢~三国時代(魏)・3世紀 2008~2009年、河南省安陽市曹操高陵出土 河南省文物考古研究院蔵
罐(かん) 白磁 後漢~三国時代(魏)・3世紀 2008~2009年、河南省安陽市曹操高陵出土 河南省文物考古研究院蔵
「晋平呉天下大平」磚(しんごをたいらげてんかたいへい せん) 土製 西晋時代・280年 1985年、江蘇省南京市江寧区索墅磚瓦廠1号墓出土 南京市博物総館蔵
「晋平呉天下大平」磚(拓本) 土製 西晋時代・280年 1985年、江蘇省南京市江寧区索墅磚瓦廠1号墓出土 南京市博物総館蔵
蟬文冠飾(せみもんかんしょく) 青銅製、金 西晋時代・3世紀 2003年、山東省臨沂市王羲之故居洗硯池1号墓出土 臨沂市博物館蔵
☆読者プレゼント
5組10名様にご招待券 プレゼント
あて先 : loewy@jg8.so-net.ne.jp に
件名:展覧会名と会場名
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締切:http://art-news-jp.jimdo.comにてUPした日の午前零時
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