至上の印象派展 ビュールレ・コレクション
Impressionist Masterpieces from the E.G. Buehrle Collection, Zurich (Switzerland)
ピエール=オーギュスト・ルノワール 《イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)》
1880年油彩、カンヴァス65×54cm
©Foundation E.G. Bührle Collection,Zurich (Switzerland)
Photo: SIK-ISEA, Zurich (J.-P. Kuhn)
生涯を通じ絵画収集に情熱を注いだ傑出したスイスのコレクター、エミール・ゲオルク・ビュールレ(1890-1956年)。
エミール=ゲオルク・ビュールレ、1950年頃
Photo: Foundation E.G. Bührle
Collection, Zurich (Switzerland)
そのコレクションは、主に16世紀のオランダ絵画から20世紀の近代絵画に至る作品が多く質が大変高いため、世界中の美術ファンから注目されている。
中でも印象派・ポスト印象派の作品は傑作中の傑作が揃っていることでも高名だ。
そのため、世界を代表するプライベート・コレクションの一つと数えられる。
以下の画像はフォトギャラリーにて参照されたし。
クロード・モネ 《ジヴェルニーのモネの庭》
1895年 油彩、カンヴァス 81.5×92cm
©Foundation E.G. Bührle Collection,
Zurich (Switzerland)
Photo: SIK-ISEA, Zurich (J.-P. Kuhn)
1937年、エミール・ゲオルク・ビュールレが、故郷のドイツからスイスのチューリッヒに移り住み、その邸宅を飾るために収集した美術品の数々。
これまでは、邸宅の別棟を改装した美術館に展示してあったが、2015年に閉館され、2020年にビュールレ・コレクションの全ての作品がチューリヒ美術館に移管されることになった。
ビュールレ・コレクションのプライベート美術館
Photo: Hans Humm, Zurich
そのため、コレクションの全体像を紹介する最後の機会として、日本での展覧会が実現できるようになったという大変貴重なタイミングに恵まれた展覧会が国立新美術館において好評開催中だ。
今まで、スイス国外にコレクションがまとまって公開されたのは過去に数回のみだ。
ビュールレ・コレクションには、モネ、ゴッホ、セザンヌなど、有名作家の作品の中でも傑作が数多く含まれる。
フィンセント・ファン・ゴッホ 《種まく人》
1888年 油彩、カンヴァス 73×92cm
©Foundation E.G. Bührle Collection,
Zurich (Switzerland)
Photo: SIK-ISEA, Zurich (J.-P. Kuhn)
近代美術の精華ともいえるこの展覧会の出品作品、64点の半数は日本初公開。
なかでもモネの代表作の一つ、高さ2メートル×幅4メートルの大作《睡蓮の池、緑の反映》は、これまでスイス国外には一度も出たことがない。
クロード・モネ 《睡蓮の池、緑の反映》
1920/26年頃 油彩、カンヴァス 200×425cm
©Foundation E.G. Bührle Collection,
Zurich (Switzerland)
Photo: SIK-ISEA, Zurich (J.-P. Kuhn)
スイスは物価も高く、ヨーロッパの中でもなかなか行きにくい国。
ビュールレ・コレクションは、パリの美術館の主任学芸員に紹介されて、一度訪れたいと思いながらそのままになっており、やがて閉館されてしまった。
それが大変残念だったが、日本に居ながらにして鑑賞できるのは何ともありがたい。
パリでモネの「睡蓮」を鑑賞した人は多いだろうが、多くの日本人はチューリッヒで何日も宿泊しないのでなかなか見るチャンスには恵まれていないのが現実だ。
門外不出といわれたモネの最高傑作をここ日本で見られるという夢のような展覧会だ。
2008年、武装した国際強盗団が学芸員に銃を突きつけ、ドガ、モネ、ゴッホ、セザンヌの油彩画以下4作品を強奪し、美術品の盗難事件としてはヨーロッパ史上最大規模といわれる。
ドガ 『リュドヴィック・ルピック伯爵と娘たち』
モネ 『ヴェトゥイユ近郊のひなげし畑』/
ゴッホ 『花咲くマロニエの枝』
セザンヌ 『赤いチョッキの少年』
現在すべて発見され、来日していることも大変喜ばしい限りだ。
エドガー・ドガ 《リュドヴィック・ルピック伯爵とその娘たち》
1871年頃 油彩、カンヴァス 65×81cm
©Foundation E.G. Bührle Collection,
Zurich (Switzerland)
Photo: SIK-ISEA, Zurich (J.-P. Kuhn)
フィンセント・ファン・ゴッホ 《花咲くマロニエの枝》
1890年 油彩、カンヴァス 73×92cm
©Foundation E.G. Bührle Collection,
Zurich (Switzerland)
Photo: SIK-ISEA, Zurich (J.-P. Kuhn)
ポール・セザンヌ《赤いチョッキの少年》
1888/90年頃 油彩、カンヴァス79.5×64cm
©Foundation E.G. Bührle Collection,
Zurich (Switzerland)
Photo: SIK-ISEA, Zurich (J.-P. Kuhn)
ポール・セザンヌ 《パレットを持つ自画像》
1890年頃 油彩、カンヴァス 92×73cm
©Foundation E.G. Bührle Collection,
Zurich (Switzerland)
Photo: SIK-ISEA, Zurich (J.-P. Kuhn)
連日、大賑いだが、待っても見る価値は大いにある。
5月7日(月)まで。お見逃しなく。
☆構成
1章 肖像画
2章 ヨーロッパの都市
3章 19世紀のフランス絵画
4章 印象派の風景 ―マネ、モネ、ピサロ、シスレー
5章 印象派の人物 ―ドガとルノワール
6章 ポール・セザンヌ
7章 フィンセント・ファン・ゴッホ
8章 20世紀初頭のフランス絵画
9章 モダン・アート
10章 新たなる絵画の地平
カミーユ・ピサロ 《ルーヴシエンヌの雪道》
1870年頃 油彩、カンヴァス 43.5×65.5cm
©Foundation E.G. Bührle Collection,
Zurich (Switzerland)
Photo: SIK-ISEA, Zurich (J.-P. Kuhn)
エドゥアール・マネ 《ベルビュの庭の隅》
1880年 油彩、カンヴァス 91×70cm
©Foundation E.G. Bührle Collection,
Zurich (Switzerland)
Photo: SIK-ISEA, Zurich (J.-P. Kuhn)
アルフレッド・シスレー 《ハンプトン・コートのレガッタ》
1874年 油彩、カンヴァス 46×61cm
©Foundation E.G. Bührle Collection,
Zurich (Switzerland)
Photo: Dominic Buettner, Zurich
会 期
2018年2月14日(水)~5月7日(月)
毎週火曜日休館
※ただし5月1日(火)は開館
開館時間
10:00-18:00
※毎週金曜日・土曜日、4月28日(土)~5月6日(日)は20:00まで
※入場は閉館の30分前まで
会 場
国立新美術館 企画展示室1E
〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2
主 催
国立新美術館、東京新聞、NHK、NHKプロモーション
後 援
外務省、スイス大使館
協 賛
ジュリアス・ベア・グループ、損保ジャパン日本興亜
協力
スイス政府観光局、スイス インターナショナル エアラインズ、日本貨物航空、ヤマトロジスティクス
観覧料(税込)
当日
1,600円(一般)、1,200円(大学生)、800円(高校生)
団体
1,400円(一般)、1,000円(大学生)、600円(高校生)
中学生以下および障害者手帳をご持参の方(付添いの方1名含む)は入場無料。
お問合せ
ハローダイヤル 03-5777-8600
☆展覧会ホームページ
http://www.buehrle2018.jp/
☆国立新美術館ホームページ
ポール・ゴーギャン 《贈りもの》
1902年 油彩、カンヴァス 68.5×78.5cm
©Foundation E.G. Bührle Collection,
Zurich (Switzerland)
Photo: SIK-ISEA, Zurich (J.-P. Kuhn)
☆読者プレゼント
5組10名様にご招待券 プレゼント
あて先 : loewy@jg8.so-net.ne.jp に
件名:展覧会名と会場名
本文:ご住所、お名前
をお書きの上どしどしご応募下さい。
締切:http://art-news-jp.jimdo.comにてUPした日の午前零時
速達など最速の方法でお送りいたします。
発送をもって当選と代えさせていただきます。
☆巡回予定
九州国立博物館 5/19(土)~7/16(月・祝)
名古屋市美術館 7/28(土)~9/24(月・祝)
☆ご意見・ご要望・ご感想のお願い
よりよいサイトづくりのため、読者の皆さまからのご意見を常時受け付けております。
あて先 :loewy@jg8.so-net.ne.jp に
件名:アートニューズ ご意見・ご要望・ご感想
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