鉄たび展 ~模型の神様・原 信太郎とデザイナー・水戸岡鋭治の鉄道ロマン~

 

鉄たび展

 

~模型の神様・原 信太郎とデザイナー・水戸岡鋭治の鉄道ロマン~

 

撮影  浦 典子

 

「鉄道模型の神様」と呼ばれた原信太郎(1919- 2014年)。

 

原信太郎が製作したまぼろしの豪華列車”或る列車”をはじめとする往年の名車輌の大型模型や 世界中から集めた模型や鉄道関連コレクションを展示する展覧会が、阪急うめだ本店9階 阪急うめだギャラリーにおいて817日(木)から開催中だ。

 

鉄道模型製作・収集家の原信太郎は、幼少時より鉄道を愛し、鉄道に乗り、撮影し、一番切符を集め、何と小学6年生から本格的な模型製作を始めたという。

 

海外の鉄道について知るべく、その目的のために小学生の時から英語を学び、中学・高校でドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ロシア語も習得したというからそのモチベーションには驚くばかりだ。

 

趣味が高じて鉄道技術を学ぶために東京工業大学工学部機械工学科に入学。その後、コクヨ株式会社で開発技術担当。

 

退職後には、若手研究者の海外論文発表のための助成をする、財団法人原総合知的通信システム基金設立。

 

アンティーク模型や世界の鉄道プレートやマスコンなどの鉄道実物部品などの稀少なコレクションをはじめ、世界各国の鉄道車両を模型化し、その所蔵模型数約6000両におよぶ。

 

訪問国は、延べ約380ヶ国。撮影したスチール約10万枚。ムービーフィルム16mm8mmVTR 合計約440時間。

 

そのコレクションは鉄道書籍、時刻表など書物やパンフレットなども含まれ、世界一ともいわれている。「原コレクション」と呼ばれる所以である。

 

2012年横浜市に、鉄道模型の一部にあたる1,500台を収蔵する「原鉄道模型博物館」を開館させた。

 

ちょうどその頃、取材案内が来ていたので筆者はぜひ伺いたかったのだが、時間が取れず、その翌年の2013年に上京した際、原信太郎に取材希望を出したのだが、原信太郎が横浜におられないということで残念ながらお目にかかることはできなかった。

 

お目にかかり、レイモンド・ローウィのデザインしたペンシルバニア鉄道車両のお話をお聞きしたかった。せっかくお誘い下さったのに開館のセレモニーの時に行くべきだった。それが心残りで仕方なかったので、この展覧会は大変楽しみにしていたのだ。

 

☆幻の豪華客車“或る列車”の大型模型を走行展示

 

原信太郎が製作したまぼろしの豪華列車”或る列車”。

 

明治39年(1906年)、当時の「九州鉄道」がアメリカのブリル社に豪華客車を発注したものの、 「九州鉄道」が国有化されたため、活躍する機会のなかった「九州鉄道ブリル客車」、通称「或る列車」。

 

原信太郎はこの模型を作成していたのだ。

 

これを元に、水戸岡鋭治がデザイン・設計し、原健人 原鉄道模型博物館副館長が監修したのが、九州を代表する観光列車JR九州が今、実際に運行しているのが「或る列車」だ。

 

水戸岡鋭治のデザイン画や調度品も展示。

 

原信太郎と水戸岡鋭治による会場展示品。

 

二人の天才の英知が21世紀の今、時空を超えて結集した。

 

1906年当時の鉄道先進国、アメリカ。今や、日本は世界の鉄道先進国になりつつある。

 

世界中で愛されてきた鉄道旅行の魅力を満喫できる展覧会。

 

そして、技術の継承の大切さを感じさせられる展覧会でもある。

 

ものづくり日本の底力だ。

 

この展覧会は、この後、まったく巡回はしない。

 

ぜひ、お見逃しなく。

 

 

 

会期:2017817日(木)~28日(月)

 

会場:阪急うめだ本店9階 阪急うめだギャラリー

 

住所:大阪府大阪市北区角田町8-7

 

時間

 

日〜木曜日:午前10時~午後8

 

金・土曜日:午前10時~午後9

 

※閉場30分前までにご入場のこと。

 

※催し最終日は午後6時閉場

 

※会期中無休

 

入場料

 

一般800円、学生600円、未就学児無料

 

※阪急阪神お得意様カード・ペルソナカード・エメラルドSTACIAカードのご提示で、ご本人様に限り入場料から100円割引

 

※障がい者手帳(身体障がい者手帳、精神障がい者保健福祉手帳、療育手帳、被爆者保健手帳)を

 

 ご呈示の方、及びその介添えのために同伴者1名様まで無料。

 

 

 

問合せ

 

阪急うめだ本店

 

電話(066361-1381

 

 

 

☆阪急うめだ本店

 

      http://www.hankyu-dept.co.jp/honten/event/index.html

 

☆原鉄道模型博物館(Hara Model Railway Museum

 

             http://www.hara-mrm.com

 

JR九州 JRKYUSHU SWEET TRAIN「或る列車」

 

      http://www.jrkyushu-aruressha.jp/

 

☆読者プレゼント 

 

   510名様にご招待券 プレゼント

 

   あて先 :  loewy@jg8.so-net.ne.jp

 

   件名:展覧会名と会場名

 

   本文:ご住所、お名前

 

   をお書きの上どしどしご応募下さい。

 

       締切:http://art-news-jp.jimdo.comにてUPした日の午前零時

 

   発送をもって当選と代えさせていただきます。

 

   会期が短いため、速達などお届けに最善を尽くします。

 

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