国立新美術館開館10周年 草間彌生 わが永遠の魂 

 

国立新美術館開館10周年

 

草間彌生 わが永遠の魂

 

The National Art Center, Tokyo 10th Anniversary

 

YAYOI KUSAMA: My Eternal Soul  

 

過去最大級の個展、ついに東京で実現!

 

来場者が40万人突破!

 

 

  ©YAYOI KUSAMA

 

国立新美術館は2 0 1 712 1日( 土)に開館1 0周年を迎えた。

 

それを記念し、世界を舞台に活躍する前衛芸術家、草間彌生(1929年-)の展覧会が国立新美術館で開催されている。

 

草間彌生は、1950年代後半に単身ニューヨークに渡って以降、絵画、彫刻、インスタレーション、映像、さらには小説に至るまで、広範な活動を展開して来た。

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「わが永遠の魂」シリーズより《いまわしい戦争のあとでは幸福で心が一杯になるばかり》©YAYOI KUSAMA

 

 

 

以前の草間彌生の展覧会に関して筆者は、以下などで記しているので参照されたし。

 

    ☆草間彌生 永遠の永遠の永遠  

 

       http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2012-05-15

 

       http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2012-11-15-1

 

  2009年の時点では、草間彌生の評価は日本より海外での方がはるかに高かったことを記憶している。

 

  草間彌生は、デビュー以来、一貫して時代の最先端を走り続け、今なおその創作意欲はとどまるどころか、さらに加速し、進化しているようだ。

 

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   「わが永遠の魂」シリーズより《しのびがたい愛の行方》 ©YAYOI KUSAMA

 

 

 

  近年では欧米、中南米、アジアなど世界各地で大規模な個展を次々と成功させている。

 

デンマークのルイジアナ近代美術館(Louisiana Museum of Modern Art)をキックオフとし、ノルウェーのヘニー・オンスタッド・アートセンター(Henie Onstad KunstsenterHOK〕)、スウェーデン ストックホルム近代美術館(Moderna Museet)、フィンランド ヘルシンキ市立美術館(HAM)の北欧4ヶ国において初めて開催されていた「Yayoi Kusama IN INFINITY」。

 

  デンマークのコペンハーゲン近郊のフムレベクにあるルイジアナ近代美術館の広報チーフである、スザンナ・ハーツ(Susanne Hartz)は、当時、筆者が現地に足を運んだ取材時、半ば興奮気味に「草間彌生の北欧での初めての展覧会に大変期待している。また、そのキックオフを当館で行なうことを誇りに思う。」と語っていたことが懐かしい。

 

 筆者は、「美術を多くの方に広めることを旨としているので、いい加減なことや変なことは書かない。」

 

と雑談で話した時、 スザンナ・ハーツは、筆者に、毅然と言い放った。

 

「どんなに批判的なことでも感じたままに自由に書いて下さい。迎合するような書き方は全くする必要がない。批判があれば受け入れ、改善するだけ。私は、そう思って仕事している。」

 

広報担当者の本来のあり方を学ばせていただいた大変いい機会であった。

 

以下の四つの美術館は、北欧を代表する素晴らしい近代美術館だ。筆者は、そのすべてを取材で訪れている。

 

ノルウェーのオスロ近郊にあるヘニー・オンスタッド・アートセンター(Henie Onstad Kunstsenter)もヴィトラ・デザイン・ミュージアム(Vitra Design Museum)などが展覧会を行なうなど、その常設展示作品と共に充実している。

 

筆者は以下で、記しているので参照されたし。

 

http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2015-05-10

 

2014年夏、スウェーデン ストックホルム近代美術館(Moderna Museet)の裏庭では、ストックホルム音楽祭(Stockholm Music & Arts)が行われており、ニール・ヤング(Neil Young)がパフォーマンスを行なった。筆者は、取材許可を得、ストックホルム近代美術館のプレスセンターから鑑賞させていただいた。

 

「孤独の旅路(Heart of Gold)」など彼の持ち歌以外にボブ・ディラン(Bob Dylan)の「風に吹かれて」(Blowin' in the Wind)を歌ったのが印象的だった。

 

その二年後の2016年、ボブ・ディランはノーベル文学賞を受賞することになる。ニール・ヤングは、スウェーデンのストックホルムで演奏することによりそれを予見していたのであろうか。

 

☆ストックホルム音楽祭(Stockholm Music & Arts

 

www.stockholmmusicandarts.com

 

そして、この展覧会は、フィンランド ヘルシンキ市立美術館(HAM)へと巡回した。

 

この美術館は、トーベ・ヤンソンによる大変巨大な2枚のフレスコ画、『Party in the City』と『Party in the Countryside』が常設展示されている。

 

筆者は以下で、記しているので参照されたし。

 

http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2016-12-20

 

9,000以上の所蔵品を持つフィンランド ヘルシンキ市立美術館(HAM)の広報担当のマアリット キヴスト(Maarit Kivistö)は、「わが美術館で草間彌生展を開けるのは大変光栄だ。何でも質問を受け付ける。」と言い、図録など必要な資料を用意し、協力してくれた。

 

 筆者がなぜ長々と北欧の美術館について記したかというと、国立新美術館での展覧会の前に草間彌生の展覧会が北欧で行われ9,000以上の所蔵品を持つたが、フランスやドイツなどの美術館に比べて日本人があまり訪れていないので情報があまりないということと、それぞれの国における一番といえる美術館が草間彌生の展覧会を欲しているということを伝えたいからだ。

 

 

 

☆デンマークのルイジアナ近代美術館

 

       https://www.louisiana.dk

 

2016219日(金)~515日(日)

 

ノルウェー ヘニー・オンスタッド・アートセンター(Henie Onstad KunstsenterHOK〕)

 

http://www.hok.no/

 

2016611日(土)~911日(日)

 

スウェーデン ストックホルム近代美術館(Moderna Museet

 

http://www.modernamuseet.se/stockholm/sv/

 

2016107日(金)~2017122日(金)

 

フィンランド ヘルシンキ市立美術館(HAM

 

https://www.hamhelsinki.fi

 

 

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     「わが永遠の魂」シリーズより《行こう、空の彼方へ》 ©YAYOI KUSAMA

 

 

 

このように日本が生み出した最も傑出したアーティスト」といっても過言ではない、草間彌生。

 

今回、国立新美術館の展覧会は、2009年から草間が精力的に取り組んでいる大型の絵画シリーズ「わが永遠の魂」のうち日本初公開作品約130点を中心に据え、初期から現在に至る創作活動の全貌を約270点の作品によって総合的に紹介するものだ。

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    「わが永遠の魂」シリーズより《原爆の足跡》©YAYOI KUSAMA

 

 

 

☆見どころ

 

1.圧巻の最新作「わが永遠の魂」を一挙初公開!

 

    草間彌生が2009年から意欲的に取り組んでいる大型の絵画シリーズ「わが永遠の魂」から厳選した約130点を一挙に公開。

 

全作品が日本初公開!

 

2.稀代の天才芸術家、草間彌生の全貌を紹介!

 

国内での活動を経て、1957年に渡米、15年間にわたりニューヨークで活躍。高い評価を得て、活動の場を東京へ移した後も、世界を舞台に活躍し続ける前衛芸術家、草間彌生。

 

その代名詞ともいえる水玉をモティーフとした作品やネット・ペインティング、ソフト・スカルプチュア、無限の鏡の間など、多岐にわたる草間芸術の全貌を、初期から最新作まで、たっぷりと紹介。

 

3.世界のKUSAMA、過去最大級の個展が東京で実現!

 

「世界で最も影響力のある100人」(2016年、米『タイム』誌)に日本人で唯一選出、「世界で最も人気のあるアーティスト」(2014年、英『アート・ニュースペーパー』紙)に選出されるなど、世界有数の実力と知名度を誇る草間彌生。

 

テート・モダン(ロンドン)やポンピドゥ・センター(パリ)など世界に名だたる美術館での個展を成功させ、中南米やアジア、北欧でも大規模な個展を行うなど、多くの人々を魅了し続けている。

 

国内で過去最大級の個展が、ついに東京で実現!

 

 

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《トラヴェリング・ライフ》京都国立近代美術館   ©YAYOI KUSAMA撮影:上野則宏

 

 

 

日本が世界に誇る芸術家、草間彌生。

 

決して平坦な道ではなかった草間彌生の半生。

 

ようやく時代が、草間彌生に追いついて来た。

 

世界レベルで活躍する草間彌生。しかし、生まれ故郷は日本だ。

 

この展覧会は、故郷だからこそ実現できた展覧会といえよう。

 

お元気で創作活動を続けられることを心から願う。

 

力の入った展覧会。

 

お見逃しなく。

 

 

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               《自殺した私》 東京都現代美術館  ©YAYOI KUSAMA

 

 

 

この展覧会とは別に草間彌生のキャリアを網羅する特別巡回展「草間彌生: Infinity Mirrors」が、主催のワシントンDCの中心部にあるハーシュホーン美術館と彫刻の庭(The Hirshhorn Museum and Sculpture Garden)で20172月から開催中だ。

 

☆ハーシュホーン美術館と彫刻の庭(The Hirshhorn Museum and Sculpture Garden

 

https://hirshhorn.si.edu/collection/home

 

その後、シアトル美術館(Seattle Art Museum)、ロサンゼルスのザ・ブロード(The Broad)、オンタリオ美術館(Art Gallery of Ontario)、そしてオハイオ州のクリーブランド美術館(Cleveland Museum of Art)、アトランタにあるハイ美術館(High Museum of Art)を巡回する予定。

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《黄樹》フォーエバー現代美術館   ©YAYOI KUSAMA

 

 

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《生命の輝きに満ちて》 Courtesy of Ota Fine Arts,Tokyo/Singapore; Victoria Miro Gallery,London; David Zwirner, New York©YAYOI KUSAMA

 

     

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《南瓜》フォーエバー現代美術館©YAYOI KUSAMA

 

 

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内覧会での草間彌生  撮影:弊社アシスタント

 

 

 

 会期 2017222日(水)~522日(月)

 

 毎週火曜日休館

 

 開館時間 10001800 金曜日は20:00まで

 

 ※入場は閉館の30分前まで。

 

 

 

会場

 

国立新美術館 企画展示室1E

 

 106-8558 東京都港区六本木7-22-2

 

主催

 

国立新美術館、朝日新聞社、テレビ朝日

 

協 賛

 

鹿島建設、岡村印刷工業

 

協 力

 

草間彌生スタジオ、パナソニック、TOKYO FM

 

観覧料(税込)

 

当日券1,600円(一般) 1,200円(大学生) 800円(高校生)

 

団体券1,400円(一般) 1,000円(大学生) 600円(高校生)

 

中学生以下および障害者手帳をご持参の方(付添の方1名を含む)は入場無料。

 

団体券は国立新美術館でのみ販売(団体料金の適用は20名以上)

 

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☆展覧会ホームページ

 

       http://kusama2017.jp

 

☆国立新美術館ホームページ

 

      http://www.nact.jp

 

 

 

☆読者プレゼント 

 

   510名様にご招待券 プレゼント

 

   あて先 :  loewy@jg8.so-net.ne.jp

 

   件名:展覧会名と会場名

 

   本文:ご住所、お名前

 

   をお書きの上どしどしご応募下さい。

 

       締切:http://art-news-jp.jimdo.comにてUPした日の午前零時

 

   発送をもって当選と代えさせていただきます。

 

   

 

    

 

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