ムーミン絵本の世界展
トーベ・ヤンソンの原作から、描きおろし新作絵本ができるまで
日本初公開!
撮影:すべて 浦 典子
被撮影者には、撮影および掲載許可済
トーベ・ヤンソンが生んだムーミン。
説明の必要がないほど、子供から大人まで世代を超えて多くの人々に愛され続けている人気のキャラクターだ。
「ムーミン、ザ・ネクストジェネレーション」ともいえる新しいムーミン絵本の世界を楽しめる展覧会が、あべのハルカス近鉄本店において好評開催中だ。
フィンランドに関しては、以下の展覧会が開催された際、筆者は記しているので参照されたし。
「特別展:森と湖の国 フィンランド・デザイン」
http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2013-01-13
http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2013-07-24
「フィンランドのくらしとデザイン展」
http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2013-02-24
「生誕100周年 トーベ ヤンソン展 ~ムーミンと生きる~」
http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2014-11-26-1
http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2015-04-27-1
http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2015-06-30
「トーベ・ヤンソン生誕100年記念 MOOMIN!ムーミン展」
http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2015-04-27
「ヘレン・シャルフベック――魂のまなざし」
http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2015-07-12
http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2015-09-09「
フィンランドの出版社、ムーミン・キャラクターズ社は、トーベ・ヤンソンの世界を引き継げるムーミン作家を探していた。
数あるアーティストの中から、その白羽の矢が立ったのがリーナ&サミ・カーラ夫妻。
今や公認絵本作家として、トーベ作品に忠実にオリジナル作品がもつ世界観に独自のユーモアを加えた新作絵本づくりを行なっているのだ。
トーベ・ヤンソンが残した3冊のムーミン絵本は、モノクロで描かれている童話やコミックスとは違い、彼女の豊かな色彩を楽しむことができる。
この展覧会では、人気のシリーズ下絵原画約80点が展示され、さらにトーベ・ヤンソンの絵本や映像とも比較しながら制作過程が紹介されている。
これらは、すべて日本初公開。
筆者は、先日フィンランドに取材に行って来た。
ヘルシンキ市立美術館(Helsinki Art Museum "HAM")は、(Tennispalatsi/Tennis Palace)ともいい、1937年に室内テニスコートとして完成した機能主義建築の建物の中に位置する。
現在、草間弥生展が開催されている。日本でも来年、国立新美術館で草間弥生展が開催される予定。
トーベ・ヤンソンによる大変巨大な2枚のフレスコ画、『Party in the City』と『Party in the Countryside』。
かつて国立博物館近くのスウェーデン系フィンランド人向けの労働者学校に飾られていたという。
華やかな晩餐会と屋外で音楽を奏でる人々が描かれている。
晩餐会に描かれている、タバコを吸う女性はトーベ自身だという。
☆Helsinki City Museum
タンペレ市立美術館1階にあるムーミン谷博物館(Tampere Art Museum Moominvalley)は、2016年10月30日に閉館した。
2017年5月13日、北欧最大級の会議・コンサートホール、タンペレホール内にタンペレ市立美術館ムーミン博物館がリニューアルオープン予定だ。
筆者は、9月下旬、閉館前のムーミン谷博物館に取材に行ったところ、タイナ・ミュッリュハルユ館長(Taina Myllyhorju )は温かく迎えて下さった。 ハルカス美術館の記者内覧会ではお目にかからなかったので、大阪に来られたかと聞くと、「記者内覧会には行けなかったけれど、展覧会の後始末には行きました。とても言い街ですね。来年、タンペレフィルと共に大阪に行きますよ。また、タンペレホールでのオープニングにはビッグイベントを用意しているので、ぜひ来て下さい。今は内容は秘密。だけとヒントはこっそり教えてあげる。」とご招待をいただいた。
筆者には、あるビッグアーティストであることがよくわかった。彼女は、ムーミンの大ファンで有名だ。
☆フィンランド・タンペレ・フィルハーモニー管弦楽団【日本公演】は、「ムーミン」をテーマに、ムーミン谷のイメージとなったフィンランド・タンペレからタンペレ・フィルハーモニー管弦楽団と、トーベ・ヤンソンの描いたムーミンの原画・プリントを30点、オーケストラとともに同時招聘するもの。
大阪公演は、2017年5月25 (木)予定だ。
両方鑑賞するのは、スケジュールが難しいと思うのだが、どちらも楽しみだ。
タンペレ・フィルの表現力は素晴らしい。毎回、コンサートはsold out という。席のない中、アレンジしてくれ、指揮者のサントゥ=マティアス・ロウヴァリ(Santtu-Matias Rouvali)にインタビューのアポイントを取ってくれた広報マネジャーのマイヤ・レイノ(Maija Leino)。
http://www.tamperefilharmonia.fi/en
「あべのハルカス近鉄本店の包装紙はかつてムーミンだったんですよ。」と筆者がタイナ・ミュッリュハルユ館長に言うと、「それは知らなかった。ぜひ、見てみたい。ムーミンとあべのハルカスはご縁があるのね。ムーミンをこれからもよろしく。日本の皆さんもタンペレホールに移った、新しいタンペレ市立美術館ムーミン博物館にぜひお越しください。」とのこと。
☆Visit Tampere
www.tredea.fi
ハリー・ポージョイサホ(Harri Pohjoisaho)は、強力なサポーターとして可愛らしいコテージを用意してくれた。家の前にはリンゴがたわわに実り、リンゴジャムを毎日作って堪能できた。
夢のような2週間を過ごせたのも彼らのおかげだ。
タンペレは、ヘルシンキから日帰りする人が多いが、ぜひ何泊かしていただきたい。
天国にいるような体験ができる。人は親切で仕事が速い!!!
ムーミンのテーマパーク「ムーミンバレーパーク」2019年春に開業予定。
2017年は、フィンランド独立 100周年だ。
大変タイムリーな展覧会といえよう。
フィンランド人は、日本人に尊敬と温かさで接してくれる。そんな温かさを象徴しているのが、ムーミンなのではないだろうか。
そして、トーベ・ヤンソンの才能を彼女一代で終わらせず、次の世代の才能あるアーティストに引き継いで行く。
これこそ、我々人類が行なっていかなければならない使命だ。
それをムーミンという媒介を通して教えてくれているのだ。
この展覧会を通していろいろなことを感じ取っていただきたい。
原作に触発され、新しく創造されたムーミン絵本の世界を楽しもう。
会 期:
2016年12月14日(水)~12月27日(火)
会場: あべのハルカス近鉄本店
主催: ムーミン絵本の世界展実行委員会
協力: タトル・モリ エイジェンシー、徳間書店、講談社
企画制作: 東映
入場料: 一般 500円、小中学生 300円
時間:午前10時~午後8時 ※最終日は午後5時まで
料金:500円(小学生以下無料)
※会期中無休
☆あべのハルカス近鉄本店
http://abenoharukas.d-kintetsu.co.jp
☆ムーミン
http://moomin.co.jp
☆読者プレゼント
10組20名様にご招待券 プレゼント
あて先 : loewy@jg8.so-net.ne.jp に
件名:展覧会名と会場名
本文:ご住所、お名前
をお書きの上どしどしご応募下さい。
締切:http://art-news-jp.jimdo.comにてUPした日の午前零時
発送をもって当選と代えさせていただきます。
速達対応いたします。
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