安野光雅のふしぎな絵本展

 

 

安野光雅のふしぎな

 

絵本展

 

 

 

 

 『ふしぎなさーかす』1971

 

作品はすべて津和野町立安野光雅美術館所蔵 ©空想工房 

画像提供:津和野町立安野光雅美術館

 

 

福岡市中央区天神にある三菱地所アルティアム(イムズ8F)において、画家で作家の安野光雅の展覧会が開催中だ。

 

以前、おかざき世界子ども美術博物館で行われた「安野光雅のふしぎな世界・空想工房の絵本展」についての筆者の以下の記事をご覧になった九州地区の読者からこの展覧会のことも記事に書いて紹介してほしいとメッセージをいただいた。そのかたがたはすでにこの展覧会に行かれたとのこと。

 

少しでも筆者の記事がお役に立てたのならうれしい限りだ。

 

http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2015-05-27

 

福岡に出張中だったのでさっそくアポイントを取り、取材に上がった。

 

画家、絵本作家、装丁家として幅広い活躍を続ける安野光雅は、今年90歳を迎え、お元気で活躍中という。

 

筆者も安野光雅の「ふしぎなえ」や「さかさま」という絵本を読み、安野のとりこになった一人だ。

 

島根県津和野町で生まれた安野光雅は、山口師範学校研究科を修了後美術教員として上京、教師をしながら絵を描くなどしていたという。

 

1968年に刊行された「ふしぎなえ」(福音館書店)はフランス旅行で目にしたエッシャーに大きな感銘を受けたこともあり制作されたもので、安野の代表作のひとつだ。

 

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『ふしぎなえ』1968

 

 

 

エッシャーとは?

 

マウリッツ・コルネリス・エッシャー(Maurits Cornelis Escher, 1898617- 1972327日)はウッドカット、リトグラフ、メゾティントなどの版画製作などで有名なオランダの画家(版画家)である。

 

無限を有限のなかに閉じ込めたもの、平面を次々と変化するものや建築不可能な構造物など摩訶不思議な作品が多い。

 

http://www.mcescher.com/

 

 

 

安野光雅の展覧会については以下で紹介しているので参照されたし。

 

 

 

☆安野光雅が描く 洛中洛外展

 

http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2012-03-12

 

http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2012-09-17

 

☆安野光雅が描いた「御所の花展」

 

http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2014-01-16

 

 

 

画家で作家で展覧会のキャプションも自身で書くという才能豊かな安野光雅。

 

1968年には、雑誌編集長で詩人の松村武司に数学的なセンスが認められ、数学雑誌「数理科学」(サイエンス社)の表紙絵を手掛けることになる。

 

安野光雅は、文理と芸術の多方面な才能を開花させた。

 

11年にもわたった「数理科学」の表紙絵はまとまった形で出版されることがなかったが、20143月に「空想工房の絵本」(山川出版社)として出版された。

 

難しい内容の「数理科学」の本も安野光雅の表紙絵を見ると、私にも解けそうと親しみを感じさせるからそれこそ「不思議」だ。

 

安野光雅は、絵本のノーベル賞ともいわれる国際アンデルセン賞をはじめ、2008年に菊池寛賞、2012年に文化功労者顕彰、2014年に中国文化賞など数々の賞を受賞。2001年には故郷の津和野町に安野光雅美術館が開館した。

 

2017年春の運行開始を予定しているJR西日本「TWILIGHT EXPRESS 瑞風(みずかぜ)」では、浦一也によるデザイン監修の下、どことなく懐かしさの感じられる「ノスタルジック・モダン」をデザインコンセプトに、車両インテリアが考えられて来た。

 

このたび、車内に彩りを添えるアート・伝統工芸品として安野光雅の絵が飾られることになったといううれしいニューズが88日リリースされたばかり。

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                       『さかさま』1969

 

 

 

筆者が子供の頃に見た絵本。それが洛中洛外展の時に同じ作者だと結び付いた感動は衝撃的だった。

 

ぜひ、多くのお子さんにも体験していただきたい。

 

遊びと芸術と科学のコラボレーションが見事に融合した展覧会。

 

童心に帰って多くの美術ファンのかたにも鑑賞していただきたい。

 

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                     『もりのえほん』1977

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                      『天動説の絵本』1979

 

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           『ABCの本 へそまがりのアルファベット』1974

 

 

 

会場

 

三菱地所アルティアム(イムズ8F

 

810-0001 福岡市中央区天神1-7-11 イムズ8F

 

TEL. 092-733-205010:00 - 20:00

 

期間

 

201679日(土) − 828日(日)

 

開館時間

 

10:00 - 20:00

 

観覧料 

 

一般:400300)円  学生:300200)円

 

•( )は前売料金/チケットぴあ・10名以上の団体料金

 

•再入場可

 

•高校生以下、障がい者等とその介護者1名は無料

 

•アルティアムカード会員・三菱地所グループCARD (イムズカード)会員無料

 

•福岡アジア美術館「おいでよ!絵本ミュージアム2016」チケット提示で2名様まで100円引き

 

 

 

主催:三菱地所、三菱地所アルティアム、イムズ、西日本新聞社

 

後援:福岡県、福岡市、福岡県教育委員会、福岡市教育委員会、(公財)福岡市文化芸術振興財団、福岡県私立幼稚園振興協会、福岡県国公立幼稚園・こども園協会、福岡県PTA連合会、福岡市子ども会育成連合会、福岡市PTA協議会、九州朝日放送、RKB毎日放送、FBS福岡放送、TNCテレビ西日本、TVQ九州放送  

 

特別協力:津和野町立安野光雅美術館 

 

企画協力:アートキッチン 

 

協力:九州大学芸術工学研究院 城研究室、設計機構ワークス、hact、ブルームーンデザイン事務所

 

 

 

☆イベント 

 

○安野光雅のふしぎな絵本展 参加型企画「みつけたよ!」カード

 

日時:会期中随時 参加無料 ※要・展覧会チケット

 

協力:まちのアトリエ

 

 

 

○ミニ・ワークショップ 鏡とあそぼう

 

開催日: 2016/8/27 11:00

 

   参加無料・予約不要・随時参加 ※要・展覧会チケット

 

   対象:4歳〜小学生(要・保護者同伴)

 

 協力:まちのアトリエ

 

問合:三菱地所アルティアム TEL092733-2050

 

 

 

☆三菱地所アルティアム 

 

   http://artium.jp

 

☆津和野町立安野光雅美術館

 

   http://www.town.tsuwano.lg.jp/anbi/anbi.html

 

☆読者プレゼント 

 

   510名様にご招待券 プレゼント

 

   あて先 :  loewy@jg8.so-net.ne.jp

 

   件名:展覧会名と会場名

 

   本文:ご住所、お名前

 

   をお書きの上どしどしご応募下さい。

 

       締切:http://art-news-jp.jimdo.comにてUPした日の午前零時

 

 

 

   発送をもって当選と代えさせていただきます。

 

 

 

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