特別展 東山魁夷自然と人、そして町  Kaii Higashiyama: Nature, Men and Towns

 

特別展

 

東山魁夷自然と人、

そして町  

 

Kaii Higashiyama:

Nature, Men and Towns

 

 

 

            

 

 

 

 

画像提供   九州国立博物館

 

 

 

国民画家と呼ばれた東山魁夷(ひがしやまかいい)の初期から最晩年までの代表作を集めた特別展が、九州国立博物館において2016716()から好評開催中だ。

 

大規模な展示替えがあり、現在は後期の展示がなされている。

 

作品の多くに青い絵の具を使うことから「青の画家」とも呼ばれる東山魁夷。

 

その絵画には、心洗われる。

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見どころは、第二期唐招提寺御影堂障壁画(とうしょうだいじみえいどう しょうへきが)で水墨画表現に挑んだ東山魁夷の最高傑作だ。

 

これは、構想から完成までに10年も要したという。

 

国宝鑑真和上坐像を奉安する御影堂は、唐招提寺境内の北側にあり、土塀で囲まれている。もとは、1649年、興福寺一乗院に建立された寝殿造(しんでんづくり)の美しい重要文化財である。昭和39年(1964年)に現在地に移築された。

 

この障壁画は、毎年数日間のみ公開されて来たが、現在、唐招提寺の建物修復工事のため、御影堂はこれから数年は拝観できない。

 

唐招提寺御影堂障壁画(床の間の絵及び襖絵全六十八面)を、御影堂内部ほぼそのままに再現展示するという大変貴重な展覧会だ。

 

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唐招提寺御影堂内部

 

総延長76mにも及ぶこの大画面には、奈良・唐招提寺の開祖となった唐の高僧・鑑真(がんじん) 和上のふるさと中国と、鑑真がさまざまな苦難の末にたどり着いた日本の風景が描かれている。

 

この展覧会では、御影堂内部をほぼそのままに再現するため、この東山魁夷の記念碑的大作を間近に見ることができる。

 

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濤声(部分)(とうせい)                  昭和50年(1975)      唐招提寺                       通期

 

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濤声(部分)(とうせい)                  昭和50年(1975)      唐招提寺                       通期

 

何から何まで九州初! お見逃しなく!

 

なお、この展覧会は、この九州展と広島展のみ。

 

全国からの来場者が押し寄せている。

 

 ☆唐招提寺とは?

 

奈良市五条町にある中国・唐出身の僧鑑真が建立した寺院。

 

11年におよぶ6回目の渡航でようやく来日したが、鑑真自らは失明してしまっていた。

 

南都六宗の一つである律宗の総本山。

 

唐招提寺は1998年に古都奈良の文化財の一部として、ユネスコより世界遺産に登録。

 

☆唐招提寺

 

    http://www.toshodaiji.jp

 

 

 

 その他、 《道》(1950年)や《緑響く》(1982年)にくわえ、ヨーロッパや京都の古都の面影を描いた風景画など、約80件 展示。

 

 

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道(みち) 昭和25年(1950)      東京国立近代美術館    通期

 

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緑響く(みどりひびく) 昭和57年(1982)      長野県信濃美術館 東山魁夷館      通期

 

 

 

取材の帰り、太宰府天満宮にお参りした後、参道を歩く。

 

以前、本家と元祖で争っていた梅が枝餅だが、今は、平和理に解決され、太宰府の店ならどこも「本物」という。しっかり焼いてもらった方がおいしいという情報を入手していたので、手焼きの店を選ぶ。

 

閉館後、さらにお参りした後では、多くの店が閉まっていったが、手焼きで特別に焼いてくれた。

 

あつあつで外はパリパリ。中はしっとりだ。

 

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                             以下撮影 浦 典子

 

スターバックスの建築に注目。

 

建築家 隈研吾の「自然素材による伝統と現代の融合」というコンセプトをもとにした設計。

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 さらに駅の方に進むと梅園(ばいえん)といういい味を出している看板と店構えの御菓子處が・・・。

 

 おかみによると70年の歴史を持ち、かつては土佐藩の旅籠で白水楼泉屋(はくすいろういずみや)といい、坂本龍馬や頼山陽らが泊ったという。

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右隣りは、長州藩の旅籠、大野屋。その隣は、薩摩藩の旅籠、松屋という。

 

昭和天皇にも献上した菓子『宝満山』や『うその餅』などの和菓子が有名で、川端康成、大佛次郎、松本清張、吉田茂、松永安左衛門などが愛したという。

 

試食は誰でもさせていただけ、手もみのお茶もふるまわれる。これは、先代からの習わしだ。

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どれも大変上品な甘さで、ぜひとも買って帰りたかったが、さらに一週間ほど福岡に滞在せねばならず買えなかったのが悔やまれる。

 

なぜ、筆者がさらに惹かれたというと、梅園菓子処にて九州国立博物館の展覧会の割引券を取り扱ってくれているから。(一般通常1,600円のところ1,400円)

 

入場料をお買い上げのかたには、梅園特製のお菓子がプレゼントされる。

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おかみやそのお嬢さんの佐藤真理氏にお話を伺っていると、さまざまな情報を快く教えて下さり勉強になる。

 

ここのお菓子の型職人は、筆者が以前紹介した京都の老松の型職人と同じという。

 

弘道館の濱崎加奈子館長 著の「京菓子と琳派: 食べるアートの世界」という本の話をすると、佐藤真理氏も読んで共感したという。

 

九州と京都がここでつながった。

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以下で記しているので参照されたし。

 

☆展覧会「手のひらの自然—京菓子と琳派」

 

http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2015-11-04-1

 

☆梅園

 

http://www.dazaifu-baien.jp/index.html

 

大阪土産を持って行こうと探していたが、なかなか難しい。

 

そこで、山崎豊子の実家である老舗昆布屋の小倉屋山本の製品に決めた。今年の以下の展覧会から公表されたからだ。

 

http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2016-01-14

 

http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2016-01-21

 

 その逆は、どうしたらいいだろうか。

 

 この梅園の製品はお取り寄せはできるが、この店舗でしか買えない。

 

 長く続く店には、必ず理由がある。長く続く寺にも、芸術にも必ず理由がある。

 

この展覧会と太宰府はそんなことを感じさせてくれた。

 

この機会に福岡へ行こう。

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☆構成

 

I 模索の時代東西の名画を

 

II 自然との対話 日本と北欧の風景

 

III 古都の佇まい 京都とドイツ・オーストリア紀行

 

V 終わりのない道

 

 

 

会 期:

平成28年7月16日(土)〜8月28日(日)

休館日:

毎週月曜日

観覧料:

一 般 1,600円(1,400円)

高大生 1,000円(800円)

小中生 600円(400円)

*( )内は前売りおよび団体料金(有料の方が20名以上の場合)。

*上記料金で九州国立博物館4階「文化交流展(平常展)」も観覧可。

*障がい者手帳等をご持参の方とその介護者1名は無料。展示室入口にて障がい者手帳等(*)をご提示ください。

(*)身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳、特定疾患医療受給者証

*満65歳以上の方は前売り一般料金。券売所にて生年月日がわかるもの(健康保険証・運転免許証等)をご提示のこと。

*キャンパスメンバーズの方は団体料金。

 

主催:

九州国立博物館・福岡県、西日本新聞社、TVQ九州放送、日本経済新聞社

共催:

(公財)九州国立博物館振興財団

特別協賛:

ダイワハウス

助成:

(公財)福岡文化財団

特別協力:

唐招提寺  太宰府天満宮

協力:

東京国立近代美術館、長野県信濃美術館 東山魁夷館

後援:

佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県、九州・沖縄各県教育委員会、福岡市、福岡市教育委員会、北九州市、北九州市教育委員会、太宰府市、太宰府市教育委員会、西日本リビング新聞社、FMFUKUOKA、crossfm、LOVEFM、西日本鉄道、九州旅客鉄道、日本自動車連盟福岡支部、NEXCO西日本九州支社、福岡県タクシー協会、福岡市タクシー協会、福岡商工会議所、太宰府市商工会、太宰府観光協会、一般社団法人日本旅行業協会、西日本文化サークル連合、西日本新聞TNC文化サークル

☆大規模な展示替えあり。

前期 = 7月16日(土)〜8月7日(日)

後期 = 8月9日(火)〜8月28日(日)

☆ホームページ

 

http://www.kyuhaku.jp

 

☆読者プレゼント 

 

   1020名様にご招待券 プレゼント

 

   あて先 :  loewy@jg8.so-net.ne.jp

 

   件名:展覧会名と会場名

 

   本文:ご住所、お名前

 

   をお書きの上どしどしご応募下さい。

 

        締切:http://art-news-jp.jimdo.comにてUPした日の午前零時

 

   発送をもって当選と代えさせていただきます。

 

   速達対応いたします。

 

 

 

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☆巡回予定

 

2016917日(土)~1030日(日)広島県立美術館