ピカソ、天才の秘密
The Secret of Picasso’s Genius
パブロ・ピカソ《スープ》1902 年 油彩/キャンバス 38.5×46 cm オンタリオ美術館
Art Gallery of Ontario, Toronto Gift of Margaret Dunlap Crang, 1983 83/316
©2016-Succession Pablo Picasso-SPDA[JAPAN]
超人的な創造力で数多くの作品を生み出し、「天才」の呼び名をほしいままにした20世紀を代表する芸術家、パブロ・ピカソ((Pablo Picasso 1881-1973)。
「青の時代」(1901年~1904年)と「バラ色の時代」(1904年~1907年)に焦点を当てながら、ピカソの少年時代からキュビスムとその後までの前半生を検証する展覧会が、
あべのハルカス美術館で開催中だ。
この前には、愛知県美術館で行われた。
以下で記しているので参照されとたし。
http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2016-02-18
ピカソのキュビスム前の時期に焦点を当てた展覧会は非常に少なく、国内外各地から作品を集めて構成する日本の美術館の展覧会としては、この展覧会が実質的に初めての試みという。
世界的に見ても、このような展覧会は極めて稀有なものであり、海外からも注目を集めており、大変貴重な機会なのだ。
生涯で数万点にのぼる作品を制作したと言われるピカソ。しかし、「青の時代」と「バラ色の時代」の時期に制作されたピカソの作品は、彼の全作品のなかでも極めて数が少ない。
その中で、この展覧会では、ピカソが、キャンバスに油彩で描いた絵画9点が、世界中から集結している。これほどの点数をもって紹介する展覧会は、国内では過去最大という。
ワシントン・ナショナル・ギャラリー(National Gallery of Art 略称はNGA)、オンタリオ・アート・ギャラリー(Art Gallery of Ontario 略称はAGO)などをはじめとする、世界の美術館の協力を得て開催されている。
さらに、世界的に重要なピカソのコレクションを誇り、「世界二大ピカソ美術館」といわれるパリ国立ピカソ美術館(Musée national Picasso-Paris)、バルセロナ・ピカソ美術館(Fundació Museu Picasso de Barcelona)がこの展覧会の趣旨に賛同をし、この2館からも貸出など協力を得ているという豪華な展覧会だ。
なかでも、愛知県美術館とおかざき世界子ども美術博物館のコレクションには目を見張るものがある。
愛知県美術館の展覧会については、その内容の充実が高いことから、筆者はこの6年ほどずっと紹介して来ている。
昨年行われた、おかざき世界子ども美術博物館コレクション100選展 「世界の巨匠たちが子どもだったころ ~ピカソから平山郁夫まで~」は、以下で記しているので参照されたし。
http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2015-07-07
日本にこれだけ多くのピカソの作品が蒐集されていることは誇るべきことだと改めて感じさせられた。
パブロ・ピカソ《 ポスターのある風景》 1912 年 油彩・エナメル/キャンバス 46×61cm 国立国際美術館 ©2016-Succession Pablo Picasso-SPDA[JAPAN]
なお、パリのマレ地区にある国立ピカソ美術館は、30年ぶり、約5年におよぶ大改装と何度かの再開延長を経て、ようやく2015年10月にリニューアルオープンした。
筆者がピカソの生誕地、マラガにあるピカソ美術館(MUSEO PICASSO MÁLAGA)に2007年に初めて取材にお伺いしてから九年経つが、広報のかたはその間、一度も忘れず展覧会ごとにプレスリリースを送り続けてくれている
その間、担当者が代わってもその挨拶と共にプレスリリースを送り続けてくれるのには頭が下がる思いだ。
☆参考 「奈良美智:君や 僕に ちょっと似ている」の記事で記しているので参照されたし。
http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2012-09-02
そこでは、「SUMMER AT MUSEO PICASSO MÁLAGA」と題して“JACKSON POLLOCK'S MURAL. ENERGY MADE VISIBLE”が開催されている。
奇しくも日本で初めて行われた「特別展 生誕100年ジャクソンポロック展」は、愛知県美術館をキックオフとして2012年に開催された。
以下で記しているので参照されたし。
http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2012-01-14
http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2012-03-06
このピカソ展を鑑賞する際、律儀なこの美術館のことを覚えていただきたい。
☆マラガ ピカソ美術館(MUSEO PICASSO MÁLAGA)
www.museopicassomalaga.org
大変貴重な展覧会。お見逃しなく。
☆参考URL
☆ワシントン・ナショナル・ギャラリー
http://www.nga.gov/content/ngaweb.html
ワシントン・ナショナル・ギャラリーの所蔵作品は以下などの日本での展覧会で展示されているので、参照されたし。
ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 印象派・ポスト印象派 奇跡のコレクション
http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2011-07-08
http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2011-11-09-1
フェルメールからのラブレター展
http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2011-10-09
http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2012-01-22
国立新美術館開館5周年「セザンヌ―パリとプロヴァンス」展
http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2012-05-26
生誕1 5 0 年記念クリムト 黄金の騎士をめぐる物語
この愛知県美術館で行われた展覧会でもワシントン・ナショナル・ギャラリーは協力してくれている。
http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2013-02-02
http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2013-03-28
http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2013-05-28-1
マグリット展 René Magritte
http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2015-10-02
☆オンタリオ・アート・ギャラリー
☆パリ国立ピカソ美術館
www.museepicassoparis.fr
☆バルセロナ・ピカソ美術館
会期
2016年 4月9日(土) ~ 7月3日(日)
☆出品作品 全 79 点 (油彩:28 点、版画・素描:50 点、彫刻:1点)
前期 = 4月9日(土)~5月22日(日)
後期 = 5月24日(火)~7月3日(日)
☆ホームページ
http://www.aham.jp
☆ピカソ展公式ウェブサイト
http://www.chunichi.co.jp/event/picasso2016
主催
あべのハルカス美術館、毎日新聞社
協賛
トヨタ自動車、日本写真印刷、大阪芸術大学グループ
協力
エールフランス航空/KLMオランダ航空、スイス インターナショナル エアラインズ、日本航空
☆読者プレゼント
愛知展では、読者プレゼントにご協力をいただきましたので、読者の皆様には大変好評を得ました。
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また、すでに大阪展に行かれた皆様からのメッセージも多数いただいており、心から感謝いたしております。
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なお、この展覧会には読者プレゼントはご提供できないことを深くお詫び申し上げます。
力不足で申し訳ございません。皆さまのご期待に応えるべく頑張りますので、何卒お許し下さいませ。
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