特別展『始皇帝と大兵馬俑』

 

 

特別展

『始皇帝と大兵馬俑』

 

中国全土を初めて統一した、秦の始皇帝。

 

2200年前の紀元前221年といわれている。

 

その巨大な陵墓近くに埋められた死者を埋葬する際に副葬された陶製の俑のうち、兵士及び馬をかたどったものを一般的に指す。

 

しかし、兵馬俑といえば誰もが始皇帝陵のものを思い描くほど、その代名詞にもなっている。その数は約8,000体にも及ぶ。

 

新たな研究や最新の発掘成果を取り入れながら、秦王朝と始皇帝にまつわる重要かつ多彩な文物を一堂に紹介する展覧会が、九州国立博物館において好評開催中だ。

 

20世紀最大の考古学的発見といわれ、中国、西安の観光の目玉になっており、西安を訪れる人が必ず見学に行くという。

 

1974年、臨潼県西揚村の住民が村の南に井戸を掘ろうとして土を掘っていた際に、楊志発によって兵馬俑の最初の破片が発見された。

 

筆者は旅行会社の添乗員として秦始皇兵馬俑博物館を何度か訪れたことがあり、楊志発と話をし、握手をしたことがある。彼は、兵馬俑博物館におり、毎回訪れるたびに温かく出迎えてくれ、説明してくれた。世紀の大発見をしたのに発見から20年ほどたっても農作業服を来ており、中国政府から手厚くされていないのではないかと心配するほど、素朴な人な感じであったことが懐かしい。

 

筆者が中国語を学びたいと思ったきっかけにもなったのが、この兵馬俑だ。

 

この展覧会は、西方の小国であった秦とかつて黄河流域を中心に一大勢力を誇った西周王朝との関係や、秦の帝都と陵園の実像を解き明かし、知られざる秦王朝と始皇帝の実像に迫るもの。

 

120件の展示品を通して、その全貌が次第に明らかになって行く。

 

西安は遠い。かつては、日本エアシステムが直行便を出していた。その最終フライトに筆者は搭乗したことがある。兵馬俑をもっとゆっくり観察したいという思いからだ。秦始皇兵馬俑博物館では、学芸員のかたがご説明下さった。しかし、楊志発はその時はいなかった。

 

西安 ガーデン ホテル (西安唐華賓館)も元は日系だった。今は、直行便もなく、さらに遠い存在になってしまった。

 

西安の町中からは、秦始皇兵馬俑博物館は遠く、一日仕事だ。日本に居ながらにして選りすぐりの兵馬俑を間近で鑑賞できるとても贅沢で貴重な展覧会だ。

 

図録には、歴史から裏話まで大変興味深い話が盛りだくさん。手元に置きたい一冊だ。

 

レプリカだが、秦始皇兵馬俑博物館の看板ともいえる1号銅車馬・2号銅車馬も来ている。

 

612日(日)まで。お見逃しなく。

 

☆展覧会構成

 

第一章 秦王朝の軌跡 - 周辺の小国から巨大帝国へ

 

第二章 始皇帝の実像 - 発掘された帝都と陵園

 

第三章 始皇帝が夢見た「永遠の世界」 - 兵馬俑と銅車馬

 

 

 

☆参考URL

 

☆秦始皇兵馬俑博物館

 

http://www.bmy.com.cn/2015new/index.htm

 

会場

 

九州国立博物館

 

会 期:

 

平成28315日(火)〜612日(日)

 

休館日:

 

毎週月曜日 *ただし、321日(月・振休)、52日(月)は開館。322日(火)は休館

 

観覧料:

 

一 般 1,600円(1,400円)

 

高大生 1,000円(800円)

 

小中生 600円(400円)

 

 

 

 *( )内は前売りおよび団体料金(有料の方が20名以上の場合)。

 

 *上記料金で九州国立博物館4階「文化交流展(平常展)」もご観覧いただけます。

 

 *障がい者手帳等をご持参の方とその介護者1名は無料です。展示室入口にて障がい者手帳等(*)をご提示ください。

 

 *)身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳、特定疾患医療受給者証

 

 *満65歳以上の方は前売り一般料金でご購入いただけます。券売所にて生年月日がわかるもの(健康保険証・運転免許証等)をご提示ください。

 

 *キャンパスメンバーズの方は団体料金でご購入いただけます。券売所にて学生証、教職員証等をご提示ください。

 

主催:

 

九州国立博物館・福岡県、陝西省文物局、陝西省文物交流中心、NHK福岡放送局、NHKプラネット九州、西日本新聞社、朝日新聞社

 

共催:

 

九州国立博物館振興財団

 

協賛:

 

野崎印刷紙業

 

特別協力:

 

太宰府天満宮

 

協力:

 

全日本空輸

 

後援:

 

中国大使館、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県、九州・沖縄各県教育委員会、福岡市、福岡市教育委員会、北九州市、北九州市教育委員会、太宰府市、太宰府市教育委員会、西日本リビング新聞社、FM FUKUOKAcross fmLOVE FM、西日本鉄道、九州旅客鉄道、日本自動車連盟福岡支部、NEXCO西日本九州支社、福岡県タクシー協会、福岡市タクシー協会、福岡商工会議所、太宰府市商工会、太宰府観光協会、日本旅行業協会、西日本文化サークル連合、西日本新聞TNC文化サークル

 

☆九州国立博物館ホームページ

 

http://www.kyuhaku.jp

 

☆特別展『始皇帝と大兵馬俑』公式ウェブサイト

 

http://heibayou.jp/

 

☆講座

 

「始皇帝の考古学」

 

いまからおよそ2200年前に中国ではじめて天下を統一した始皇帝とは、どのような人物だったのか。 発掘された考古資料から、新たな始皇帝像を解説。

 

日時:平成2865日(日)1330分〜1430

 

講師:川村佳男(九州国立博物館主任研究員)

 

会場:九州国立博物館1階 ミュージアムホール

 

入場料:無料(特別展観覧券もしくは半券の掲示が必要)

 

定員:280名(当日受付・先着順)

 

☆兵馬俑トリックアート

 

九博に兵馬俑坑出現!? ぜひ会場でお確かめください。

 

期間:

 

平成28315日(火)〜612日(日)

 

*展示状況により終了期日が早まることがありますので、ご了承ください。

 

場所:九州国立博物館1階エントランスあじっぱ前

 

参加費:無料・申込不要

 

主催:九州国立博物館

 

問い合わせ:NTTハローダイヤル

 

 05055428600800分〜2200分)

 

 

 

☆読者プレゼント 

 

   1020名様にご招待券 プレゼント

 

   あて先 :loewy@jg8.so-net.ne.jp

 

   件名:展覧会名と会場名

 

   本文:ご住所、お名前

 

   をお書きの上どしどしご応募下さい。

 

       締切:http://art-news-jp.jimdo.comにてUPした翌日の午前零時

 

      発送をもって当選と代えさせていただきます。

 

 

 

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☆巡回予定

 

201675()102日(日) 国立国際美術館

 

☆次の九州国立博物館の展覧会

 

東山魁夷

 

平成28716()828()