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Canon Presents
ウィーン少年合唱団来日!
≪天使の歌声≫、ウィーン少年合唱団、古都京都へ。
ウィーン少年合唱団の2016年ジャパンツアーが、4月30日(土)、始まった。
今年1月にオープンしたばかりの ロームシアター京都をキックオフとし、全国28ヶ所を巡る予定。
ウィーン少年合唱団(独: Wiener Sängerknaben、英: Vienna Boys' Choir)は、今から500年以上も前の1498年、神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世が、宮廷礼拝堂少年聖歌隊として創設した伝統ある少年合唱団だ。
「ブルックナー(Bruckner元歌唱指導者)」, 「ハイドン(Haydn)」、「モーツァルト(Mozart)」「シューベルト(Schubert)」という、団やウィーンと縁のある作曲家の名前が付けられた4つのグループに分けられている。
ブルックナーは、元歌唱指導者。
ハイドンは、元シュテファン寺院少年聖歌隊員で、たびたび宮廷少年聖歌隊と共演している。
シューベルトは、元宮廷少年聖歌隊員。
今年は、シューベルト組が来日している。
巨匠・トスカニーニが彼らのコーラスを評して≪天使の歌声≫と命名したことでも有名だ。
世界の数ある少年(少女)合唱団の中でも抜群の人気と実力を誇る。
各グループは年に11週間の演奏旅行に出かけ、世界各地で1グループが約80回の公演をこなしているという。ヨーロッパ各国、アメリカ、アジア、オセアニアなど、世界中のコンサートに出演し、ウィーン国立歌劇場でのオペラ出演や、ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサート出演など、ウィーンを代表する団体のひとつとして活躍中だ。
毎週日曜日に行われるホーフブルク王宮礼拝堂(1010 Wien,Hofburgkapelle)でのミサでは、これら3つのグループのうちの1グループが歌っている。
☆王宮礼拝堂のホームページ
http://www.hofmusikkapelle.gv.at
東日本大震災発生直後には、ウィーンにて史上初の全4グループ合同演奏によるチャリティ公演を行い、被災地支援を行なってくれた。
1948年以降、ウィーン少年合唱団の練習場および寄宿舎、学校は、ウィーンのアウガルテン宮殿(Augartenpalais)内に位置している。
筆者が、美術館などを取材するため、ウィーンに2週間滞在したことがあるが、そのホテルの北方で「リンク」の少し外だ。
このホテルは、筆者のパリの定宿の支配人が紹介してくれた同じ系列のホテルだ。世界中90か国以上で4,000軒以上のホテルを展開し、世界中で最も多くの同チェーンのホテルを持ち、ヨーロッパならどこの都市にもその系列のホテルがあると言っても過言ではないため、重宝する。
毎朝、王宮前に行く観光馬車がホテルの前を通る。厩舎がアウガルテン宮殿の近くにあるという。蹄の音が聞こえて来ると、窓から馬車が通り過ぎるのを眺めホテルを出て取材に出かける時間だ。滞在中、アウガルテン宮殿に訪れる機会はなかったが、筆者の宿泊したホテルの前の道がウィーン少年合唱団の本拠地につながっていることを知ると、ウィーン少年合唱団により親しみを感じた。
筆者は、以下で記しているので参照されたし。
「ウィーン・ヨハン・シュトラウス管弦楽団 ニューイヤーコンサート2016」
http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2016-01-05
筆者は、ザルツブルグ音楽祭にも取材に上がったことがあり、かつては違う国であったが、今はウィーンもザルツブルグも同じオーストリアだ。
オーストリアは、その音楽のクオリティ、美術や芸術への造詣の深さでも定評がある。
http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2012-09-20-1
「ワールドベストシティ」ランキングで、京都が2年連続で1位に選ばれているが、京都という地で日本ツアーが皮切られたことが関西人として誇らしい。
ウィーン少年合唱団の初来日は1955年12月。翌年2月まで全国各地で公演を行い、京都でも1月7日に彌栄会館で初の京都公演が開催された。2015年には、来日60年周年を迎えた。
1959年4月には同志社女子大学栄光館。
1961年11月には前年京都初の本格的音楽ホールとして誕生した京都会館で3度目の京都公演を開催。京都会館では、1994年まで実に30年以上、十数度の公演を行なっている。
以後は新たに完成した京都コンサートホール等に公演会場を移していた。
京都会館から生まれ変わった「ロームシアター京都」のオープンを記念し行われるウィーン少年合唱団の公演は、岡崎の地では22年ぶり。
パンフレットの解説も京都ならではの説明が書かれており、大変わかりやすく京都の観客に対する配慮がなされていた。
京都公演では、Aプログラムが実施され、少年たちの澄んだ歌声は多くの聴衆を感動させていた。
少年たちは時にリズミカルに踊ったり、誇り高きアフリカのジンバブエの民謡《ショショローザ》などグローバルな曲で楽しませてくれる。
歌うだけではない、打楽器など総合的な音楽教育の結実だ。
また、きれいな日本語で次の歌を説明してくれ、一生懸命練習したのであろうと、会場から大きな拍手が何度も湧き上がっていた。
会場の観客とヨーデルを一緒に歌うなど会場が一体となった演出も楽しませる。
ウェルナーの《野ばら》やJ・シュトラウスⅡ世の《美しく青きドナウ》は、ウィーン少年合唱団ならではの美しいハーモニーで素晴らしく、少年たちの背中から天空を飛ぶ天使の羽が見えるような錯覚を覚えた。
特に復興支援ソング「花は咲く」では、粋な演出がされ、見事日本語で情感豊かに歌い上げた。
筆者は、うるうると来ていたのだが、すすり泣く声があちこち周りから聞こえていた。
東北の震災の時、各地で電力が足りないので、節電するよう呼びかけられた。筆者の自宅のお手洗いは、手を洗う蛇口が電動で水が出るようになっている。節電のためこれは必要ではないと思い、筆者はコンセントを抜き、手は洗面所で洗う様にした。東北の復興が進んだら、戻そう、それまでは、東北の被災されたかたがたのことを忘れまいという気持ちを込めて。
しかし、いっこうに復興は進まず、我が家のトイレの手洗いの蛇口は使われないまま、熊本の震災をむかえてしまった。
東北の震災の際に作られた「花は咲く」。この曲を2012年の日本ツアーから毎年、ウィーン少年合唱団は歌い続けて来ているのだ。
今年のこの曲は、熊本で被災されたかたに特に向けられたものと筆者は解釈している。
筆者が、ウィーン少年合唱団を知ったのは、『青きドナウ』(原題“Almost Angels”、制作1962年、アメリカ)というディズニー映画であった。
筆者が見たのは確か小学2年生頃と記憶している。制作年からずいぶん経ってから鑑賞したのであろう。
映画の中の少年たちは、自分より少し年上のお兄さんたち。厳しい練習や現実に耐えていく姿は憧れであった。当時、筆者には、映画と現実の違いがわからなかった。
大人になった今、見る少年たちは愛くるしく、一生懸命な姿に心洗われる。抱きしめたいくらいだ。
ぜひ、それぞれの世代でウィーン少年合唱団を鑑賞していただきたいのだ。自分の年代によって受け留めかたが違うから。
幸い、彼らは日本には毎年公演を行なってくれている。
世界にはたくさんの国々がある。ウィーン少年合唱団が毎年来日するなどこんな幸せなことはない。
公演後、楽屋にお邪魔したが、カペルマイスターのオリヴァー・シュテッヒ(Choirmaster Oliver Stech)は、汗びっしょりだったが爽やかな笑顔を振りまいていた。
筆者のつたないドイツ語で「感動しました。ありがとうございました。」に対し、“Danke schön.”と丁寧に挨拶してくれた。
少年達は、長いフライトの疲れも見せず、ほっとした感じで和んでいた。筆者に少年達はにこやかな笑みを見せてくれた。分厚い本を大事そうに抱えていたのが印象的であった。
慌ただしく、バスで移動しなければならなかったため、インタビューは次のザ・シンフォニーホールでの大阪公演に持ち越された。
音楽大使として、世界中の人々の心を癒す天使たち。
熊本で被災されたかたにもこの天使の歌声の記事で少しでも元気になっていただければ幸いだ。
我々がそれぞれにできることは何か。
歌手は歌を歌い、演奏家は楽器を奏で、ボランティアに行く人、寄付を集める人。
それぞれのやり方で被災されたかたへの思いを届けていただきたい。
今年のツアーではウィーン少年合唱団は熊本を訪れないが、熊本のかたには筆者の記事を読んで
彼らのメッセージを感じ取っていただきたい。
素晴らしい四季の旅へと天使たちが導いてくれた。
Aプログラムのヨーゼフ・シュトラウスの≪休暇旅行で≫と、Bプログラムのヨハン・シュトラウスⅡ世の≪歌い手の喜び≫は、今年のお正月にウィーン・フィルのニューイヤーコンサートで歌った曲。
この2作品は、日本で初披露。
主催:ジャパン・アーツ/ フジテレビジョン /TOKYO FM
後援:オーストリア大使館 / オーストリア政府観光局
協力:ユニバーサル ミュージック/ ウィーン少年合唱団ファンクラブ www.wsk-japan.org/
特別協賛:キヤノンマーケティングジャパン株式会社
☆ウィーン少年合唱団2016年ジャパンツアーホームページ
http://www.japanarts.co.jp/wsk2016/index.html
☆ウィーン少年合唱団
http://www.wienersaengerknaben.at/jart/prj3/wsk_website/main.jart?rel=en&reserve-mode=active
♪Aプログラム♪ |
♪Bプログラム♪ |
第1部 Part 1 |
第1部 Part 1 |
<秋> Autumn |
シャイン:《息のあるものはみな、主をほめたたえよ》 |
ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・シュネル《休暇旅行で》(日本初披露) |
オルフ:カンタータ「カルミナ・ブラーナ」より |
オーストリア、オーバーシュタイアーマルク地方の歌:《夏は終わった》 |
A・スカルラッティ:《神をほめたたえよ》 |
バッハ:カンタータ《キリストは死の縄目につながれたり》より |
ヘンデル:オラトリオ《メサイア》より〈主は羊飼いのように、その群れを養い〉 |
フォーレ:《レクイエム》より〈ピエ・イエズ〉 |
モーツァルト:オペラ《魔笛》より〈お二人とも、よく来ましたね〉 |
シューベルト(ブラームス編曲):《エレンの歌》第2番 |
モーツァルト:《アヴェ・ヴェルム・コルプス》 |
<冬> Winter |
ブラームス:《フィンガルの歌》 |
《ピエ・カンツィオーネス》より〈喜びたまえ〉 |
ロイド・ウェッバー:《レクイエム》より〈ピエ・イエズ〉 |
メンデルスゾーン:《主よ、来たれ》 |
ブルクハルト:《彼らはよろこんで》 |
モチニック:《アヴェ・マリア》 |
ブルガリア民謡:《カヴァル吹き》 |
ロレーヌ地方のクリスマス・キャロル:《神の子は生まれた》 |
コープランド:《町から猫を連れてきた》 |
ウィテカー:《グロウ》 |
スピリチュアル:《ライド・オン・キング・ジーザス》 |
レオントヴィッチ:《キャロル・オブ・ザ・ベル》 |
第2部 Part 2 |
オーストリア民謡:《冬は楽し》 |
ロジャーズ:映画『サウンド・オブ・ミュージック』より《ひとりぼっちの羊飼い》 |
ヨーゼフ・シュトラウス:《鍛冶屋のポルカ》 |
ウェルナー:映画『野ばら』より《野ばら》 |
第2部 Part 2 |
エルトン・ジョン:映画『ライオン・キング』より《愛を感じて》 |
<春> Spring |
シャーマン:映画『メリー・ポピンズ』より《チム・チム・チェリー》 |
ハイドン:オラトリオ《四季》より〈来たれ、のどけき春〉 |
久石譲:映画『天空の城ラピュタ』より《君をのせて》 |
ウェルナー:《野ばら》 |
J・シュトラウスⅡ世:《美しく青きドナウ》 |
ドビュッシー:《春のあいさつ》 |
菅野よう子:《花は咲く》 |
菅野よう子:《花は咲く》 |
岡野貞一:ふるさと |
森山直太朗:《さくら》 |
オーストリア民謡;《雪が消え去れば、太陽が顔を出す》 |
日本古謡:《さくらさくら》 |
J・シュトラウスⅡ世:フランス風ポルカ《歌い手の喜び》 (日本初披露) |
<夏> Summer |
J・シュトラウスⅡ世:ワルツ《ウィーン気質》 |
ガーシュイン:オペラ《ポーギーとベス》より〈サマータイム〉 |
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セルビア民謡:《ニシュカ・バニャ》 |
|
ロジャーズ:映画『サウンド・オブ・ミュージック』より《エーデルワイス》 |
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ヴィルト:《トラディギスト村のヨーデル》 |
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アフリカ民謡(南アフリカ/ジンバブエ):《ショショローザ》 |
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J・シュトラウスⅡ世:《美しく青きドナウ》 |
☆全国日程
日時 会場 プログラム(Aor B) 問合せ先
☆東京公演の問い合わせ ジャパン・アーツぴあコールセンター (03)5774-3040
★印がついている公演はCanon Presents
4月30日(土)14:00 ロームシアター京都 メインホール A
otonowa 075-252-8255 ★
5月1日(日)14:00 柏市民文化会館大ホール B
柏市民文化会館 04-7164-9141 ★
☆東京公演
5月3日(火・祝) 14:00 サントリーホール A
5月4日(水・祝) 14:00) サントリーホール B
5月5日(木・祝)15:00 盛岡市民文化ホール 大ホール A
盛岡市民文化ホール 019-621-5100 岩手朝日テレビ 019-629-2930 ★
5月7日(土)17:00 名寄市民文化センターEN-RAY HALL A
EN-RAYホールチケットセンター 01654-3-3333 ★
5月10日(火)19:00 札幌コンサートホールKitara B
オフィス・ワン 011-612-8696 ★
5月12日(木)19:00 リンクステーションホール青森 A
東奥日報社事業部 017-739-1249 ★
5月15日(日)14:00 はつかいち文化ホールさくらぴあ 大ホール B
さくらぴあ事務室 0829-20-0111 ★
5月17日(火)18:30 登米祝祭劇場 A
登米祝祭劇場 0220-22-0111
5月18日(水)18:30 塩竈市遊ホール A
遊ホール協会 022-365-5000
5月19日(木)19:00 アトリオン音楽ホール A
秋田アトリオン事業部 018-836-7803 ★
5月22日(日)14:00 横浜みなとみらいホール A
神奈川芸術協会 045-453-5080 ★
5月24日(火)18:30 久留米シティプラザ「ザ・グランドホール」 B
活水同窓会筑後支部 0942-21-0974 ★
5月25日(水)19:00 アクロス福岡シンフォニーホール A
アクロス福岡チケットセンター 092-725-9112 ★
5月28日(土)14:00 ザ・シンフォニーホール A
ABCチケットインフォメーション 06-6453-6000 [平日10:00~17:30] ★
5月29日(日)14:00 ザ・シンフォニーホール B
ABCチケットインフォメーション 06-6453-6000 [平日10:00~17:30] ★
☆東京公演
5月31日(火) 東京芸術劇場 A
6月4日(土)15:00 杉並公会堂大ホール A
杉並公会堂チケットセンター 03-5347-4450
6月5日(日)14:00 ミューザ川崎シンフォニーホール B
神奈川芸術協会 045-453-5080 ★
6月6日(月)19:00 加茂文化会館 A
加茂文化会館 0256-53-0842
6月8日(水)19:00 糸魚川市民会館大ホール A
糸魚川市民会館 025-552-5900
6月9日(木)19:00 長野市芸術館メインホール B
NCACチケットセンター 026-219-3191 ★
6月11日(土)14:30 三重県文化会館 大ホール A
三重県文化会館チケットカウンター 059-233-1122 ★
6月12日(日)17:00 愛知県芸術劇場コンサートホール A
テレビ愛知事業部 052-243-8600 ★
☆東京公演
6月17日(金) 13:30 東京オペラシティ コンサートホール B
6月18日(土) 14:00 東京オペラシティ コンサートホール A
6月19日(日) 14:00 東京オペラシティ コンサートホール B
☆ウィーン少年合唱団 2016年来日記念ツアーグッズも多く販売されている。特に公演パンフレットは、必見。
☆この京都ロームシアターでのウィーン少年合唱団の公演を取り仕切ったのが、コンサート・各種イベントの企画・制作・運営・マネジメント及びチケット販売を行なう株式会社オトノワ otonowa inc.。
主に京都での公演が多いが、芸術文化に貢献し、他にも以下など大変興味深い公演を手掛けている。
◎麗しき歌姫・森麻季と、注目の大型テノール・西村悟による魅惑の共演。
美声で綴る珠玉の名歌集。
森麻季&西村悟 デュオ・リサイタル
~「母の日」に贈る歌の花束~
◎ロームシアター京都オープニング記念事業/京都キエフ姉妹都市提携45周年記念事業
キエフ・バレエ 2016年7月27日(水)1:30PM開演
タラス・シェフチェンコ記念ウクライナ国立バレエ
~華麗なるクラシックバレエ・ハイライト~
◎愛器ストラディヴァリウス「デュランティ」で奏でる、無伴奏名曲選
千住真理子 トーク&リサイタル
「無伴奏 ア・ラ・カルト」
2016年10月15日(土)2:00PM開演
☆株式会社オトノワ otonowa inc
http://www.otonowa.co.jp
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お待ちいたしております。
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