～こころのふるさと～

 

 

平安神宮　

紅しだれコンサート　2016

 

 

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　撮影　すべて　浦　典子

 

京都の春を彩る風物詩、「平安神宮　紅しだれコンサート　2016」。

 

京都には歴史的な文化財や大学が多いことから、歴史・文化関係の記事が多い京都新聞が主催する公演で、今年で28回目を迎えるという。

 

京都の桜が咲く時期は様々な場所でライトアップイベントが行われるが、その中でも最も歴史が古く、規模が大きいのが、この「平安神宮　紅しだれコンサート」だ。

 

平安神宮の大極殿の背後を取り囲む三方に配された庭園「神苑」。

 

神苑は、明治時代の代表的な池泉回遊式の近代日本庭園で、近代の名作庭家・小川治兵衛による作庭で、国の名勝に指定されている。

 

「神苑」は、四季それぞれに美しい姿を見せる庭園だ。去年の晩春、取材に訪れた際、平安神宮の権禰宜 近藤 泰寿総務課長に、紅しだれの美しさとコンサートのことをお聞きし、ぜひ、記事にしてご紹介したいと筆者は、約一年間温めていたのだ。

 

平安神宮の南神苑と東神苑の紅しだれ桜のライトアップと、東神苑貴賓館をステージに演奏される音楽は、この世のものとは思えないほど幻想的。

 

 会場には客席を設けず、ライトアップされた神苑を散策しながら、東神苑・栖鳳池のほとりで、音楽に耳を傾けていただくタイプのコンサートだ。

 

筆者は、７日（木）　藤原道山＜尺八＞×SINSKE＜マリンバ＞の公演に取材に上がったのだが、凛とした空気感の中、演奏される「和」と「洋」の見事なマッチングには、心洗われるような気がした。

 

以下の曲を演奏し、聴衆を惹き込んだ。

 

さくらさくら 〜尺八とマリンバのための〜（日本古謡）

 

Jupiter 〜尺八と6本撥によるマリンバのための〜（Ｇ.ホルスト）

 

月夜浮遊

 

BOLERO 〜尺八とマリンバのための〜（Ｍ.ラヴェル）

 

組曲「風神×雷神」

 

　　　第一章「風神」（藤原道山）

 

　　　第二章「雷神」（SINSKE）

 

この「風神×雷神」は、京都で「風神雷神図」を鑑賞してそのインスピレーションを得、作曲したという。

 

「世界最小のオーケストラ」と自ら述べるようにその魅力をあますことなく披露した。

 

「尺八とマリンバだけで、オーケストラのような多彩な響きを生み出せるはず」 という二人の思いから

 

始まり、それらがこんなに融合するとは、想像できなかったという。

 

　藤原道山×SINSKEは、この紅しだれコンサートに、去年に引き続き、2年連続の出演を果たした。

 

 

平安神宮の権禰宜 近藤 泰寿総務課長によると、４月７日に満開を迎えたが、まだまだ美しく楽しめるという。

 

今年は、花冷えで少し寒くなったりしたので、桜の花の命も長い。昼も夜も桜三昧だ。

 

日本の古都、京都で迎える桜の季節は、大和心を大いに鼓舞するであろう。

 

今年、見に行けなかったというかたは、来年も開催される予定なので、ぜひ体験なさることを強くお勧めする。

 

 

 

☆平安神宮　紅しだれコンサート　2016ホームページ

 

http://www.kyoto-np.co.jp/kp/kyo_np/info/moyoosi/2016benishidare

 

☆平安神宮ホームページ

 

　　　http://www.heianjingu.or.jp

 

☆「京都の桜情報」

 

　　　http://www.kyoto-np.co.jp/kp/koto/sakura/teiten.php?areaid=00000017

 

☆藤原道山×SINSKE

 

http://www.dozan-sinske.com

 

 

開 催 日： ２０１６年４月７日(木)、８日(金)、９日(土)、１０日(日)の４日間

 

会　　場： 平安神宮（京都市左京区岡崎西天王町）　http://www.heianjingu.or.jp/

 

公開時間： 午後６時１５分～午後９時（最終入場は午後８時３０分・雨天決行）

 

内　　容：

 

（１）ライトアップ（東神苑と南神苑の紅しだれ桜、社殿など）

 

（２）コンサート（東神苑貴賓館）

 

７日（木）　藤原道山＜尺八＞×SINSKE＜マリンバ＞

 

８日（金）　溝口肇＜チェリスト・作曲家、プロデューサー＞

 

９日（土）　名渡山遼＜ウクレレ＞

 

１０日（日）　伍芳(ウー・ファン)Wu-Fang＜中国古筝演奏家・作曲家＞

 

※会場内が満員の際は当日券の発売を見合わす場合あり。ご了承ください。

 

 

 

演　　奏：

 

１回目・午後６時４０分～７時２０分

 

２回目・午後７時５０分～８時３０分

 

（入れ替えせずに回遊式で実施。客席はなし。）

 

 

 

入 場 料： １人　２，０００円（税込）　

 

 （前売　１，７００円＝前売券は入場日指定。）

 

※小学生以上は有料。演奏１回目と２回目はチケット共通。

 

主　　催：京都新聞

 

後　　援：京都府・京都市・京都商工会議所・(公社)京都府観光連盟・(公社)京都市観光協会・(社)日本ホテル協会京都支部・京都観光旅館連盟・平安神宮・(公財)京都文化交流コンベンションビューロー・ＮＨＫ京都放送局・ＫＢＳ京都・エフエム京都・Ｊ：ＣＯＭ 京都みやびじょん

 

特別協賛：ＪＲ東海

 

協　　賛：ＧＳユアサ

 

 

 

☆注意事項

 

● コンサートの運営管理のため、会場内が満員の際は一時入場を制限する場合があり。 

 

● 雨天の場合も予定通り実施。荒天や豪雨のときは中止することがあり。

 

 中止日の入場券は翌日以降有効。翌日以降も中止の場合は、その日付の前売り入場券に限り払い戻す。 

 

● 会場内での喫煙、飲食、録音は不可。また、写真撮影は可能。関係者以外の三脚類の使用および会場内への持ち込みは不可。 

 

● 会場は重要文化財および名勝の指定を受けていますので、文化財を傷つけませんようご協力のこと。神苑の柵内など立入禁止場所への立ち入り(警報が作動します)や、ペット・危険物の持ち込みは不可。 

 

● 会場内は原則として一方通行。再入場を希望される場合は、必ず出口で再入場証明手続きを行ったうえで、入場口から入場のこと。(当日一回限り有効。証明を忘れると再入場は不可) 

 

● コンサートチケットではお昼の神苑拝観は不可。 

 

● 例年、午後５時過ぎから列が出来始め、午後６時ごろには1,000人以上の来場者の予定。 

 

● コンサートは１回目・２回目とも、基本、同じ内容の演奏。 

 

● 例年、１回目の演奏時間帯の方が、場内が混み合う。（特に演奏会場である東神苑は非常に混み合う） 　時間に余裕がある場合は、比較的ゆっくりとご鑑賞いただける２回目の演奏時間帯がお勧め。 

 

● 東神苑はコンサート会場のため、特に演奏中は、話し声、携帯電話の着信音や会話、無理な移動など、他のお客さまの迷惑となる行為はお控えください。 

 

● 会場へは市バス・地下鉄をご利用のこと。

 

市バス／ JR「京都駅」発　5・100号系統「岡崎公園 美術館・平安神宮前」下車

 

 阪急「河原町駅」発　5・32・46系統「岡崎公園 美術館・平安神宮前」または「岡崎公園 ロームシアター京都・みやこメッセ前」下車

 

 祇園・清水寺方面発　201・203・206系統「東山二条」下車、100号系統「岡崎公園　美術館・平安神宮前」下車

 

地下鉄／ 東西線「東山駅」下車

 

京阪　／ 鴨東線「三条駅」または「神宮丸太町駅」下車

 

● 最寄りの駐車場(有料)は収容台数に限りあり。お車での来場はご遠慮ください。 

 

※ その他、会場係員の指示に従ってください。 

 

※ 予告なしに内容を変更する場合があり。あらかじめご了承ください。 

 

 

 

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