~イタリアの情熱とウィーンの優美~
ヴァイオリン名曲選!!
マウロ・イウラート ヴァイオリン・リサイタル
Mauro Iurato Violin Recital
撮影 すべて 浦 典子
2016年3月11日(金) 19:00より、日本在住のイタリア人ヴァイオリニスト、マウロ・イウラートのリサイタルが開催され、聴衆を魅了した。
筆者が初めてマウロ・イウラートに会ったのは、イタリア総領事館 マルコ・ロンバルディ在大阪イタリア総領事(Marco LOMBARDI Consulate-General of Italy inOsaka)の私邸で行われたパーティーで、領事に紹介された時だ。
にこやかに笑うマウロ・イウラートは、上品な雰囲気を醸し出さながらも親近感を感じさせる。
その演奏の秀逸さから、人気が高くマウロ・イウラートはさまざまなイタリア総領事館などのイヴェントやコンサートに出演している。
“イタリア人作家による高山右近像のご披露とソロバイオリンの夕べ in 西坂”について以下で記しているので参照されたし。
http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2015-11-24
本格的なホールでのコンサートを体験してみたいと筆者はさっそくマウロ・イウラートにコンタクトを取り、取材に伺った。
マウロ・イウラートは、このザ・シンフォニーホールが思い出の地と言い、音響がよいのでこの場で演奏できる喜びを何度も語っていた。
マウロ・イウラートの音色には魂がこもっている。人を惹きつけるsomething specialがあるのだ。
演奏を聞いていると、涙が出るような美しさと重厚さを感じさせる。
また、ジュゼッペ・マリオッティのパイプオルガンは、まるで空から音が舞いおりてくるようであった。
二人の紡ぎだす音楽は神々しく心洗われる。
彼らが日本在住であるからこそ、コンサート費用も抑えられていることもお忘れなく。
このような逸材が日本に在住していてくれていることに感謝をしたい。
次のコンサートはぜひお見逃しなきよう、サイトなどをチェックすることをお勧めする。
☆[ヴァイオリン]マウロ・イウラート()
☆[ピアノ / オルガン]ジュゼッペ・マリオッティ(Giuseppe Mariotti)
☆プログラム
パガニーニ:カンタービレ
タルティーニ:悪魔のトリル
クライスラー:美しきロスマリン
愛の悲しみ
愛の喜び
シューベルト:アヴェマリア *
レスピーギ:メロディア、レジェンダ(伝説)
平井康三郎(ウニドゥオ編):日本古謡「さくらさくら」のパラフレーズ
アルビノーニ:アダージョ *
シュトラウスⅡ:ウィーン気質 ほか
*オルガン使用曲
日時
2016年3月11日(金) 19:00 開演
会場
ザ・シンフォニーホール
料金
全席指定 3,000円
※未就学のお子さまの入場不可。
お問合わせ
ザ・シンフォニー チケットセンター
TEL.06-6453-2333
演奏後、気軽にサインや写真撮影に応えていた。
☆マウロ・イウラート(Mauro Iurato)プロフィール (本人のサイトより抜粋)
1977年イタリア、トリノ市生まれ。4才よりピアノを初め、9才よりエレナ・グイッツァルディ教授のもとヴァイオリンを習い始める。学生時代はヴァイオリンの最優秀生徒として数々の賞を受賞し、一般の学問でも秀でた成績を得る。
トリノのジュゼッペ・ベルディ国立音楽院にてマッシモ・マリン教授に師事し、1997年に同音楽院を通常より一年早く最優秀成績で卒業、同年に「デ・ソノ」音楽協会より奨学金を得て、フランコ・グッリ、コッラード・ロマーノ、サルヴァトーレ・アッカルドなど著名なヴァイオリニストのもとで学ぶ。
1998年6月にウィーン国立音楽大学に入学、2003年3月までミヒャエル・ フリッシェンシュラーガー教授のもとで更に技術を磨く。ストレーザ、トルトーナ、ビエッラ、 ヴィットリオ、ヴェネトなど数々の国立及び国際コンクールで優勝を果たす。
その後オーストリア、イタリア、ヨーロッパ全土、日本、カナダ、アメリカでの演奏会においても成功を収め、ソリストとしては、ザグレブのオーケストラや国立モルドヴァ管弦楽団、韓国室内管弦楽団のメンバーとしても精力的に演奏活動を行う。
イタリア人ピアノ奏者ジュゼッペ・マリオッティとのデュオとしての活動は1998年より始めるが、来日後にUniDuo(ウニドゥオ)を結成し、日本国内、イタリア、オーストリアなどの演奏会にて成功を収め、観客だけでなく評論家よりも絶賛されている。
1999年からアンサンブル・サリエリ・ウィーンの首席ヴァイオリン奏者を務め、「フォネ」 レーベルより2枚のオラトリオが収録される。
2002年にウィーン音楽演劇大学とトリノ市にある「ラ・ヌオヴァ・アルカ」音楽協会と共にWTV (ヴィーン・トゥリン・ヴィルトゥオージ)国際室内楽団を結成、定期的な活動を勢力的に続けている。イタリアの「チェルボ国際室内楽祭」カナダの「オーフォード・フェスティバル」などの音楽祭に参加、好評を得る。
2003年4月から2009年3月まで、ウィーン国立音楽大学と徳島文理大学音楽学部との間で 交わされた協力提携プロジェクトに従い、徳島文理大学音楽部のヴァイオリン科、客員准教授として着任。またイタリア及び日本にて定期的にマスタークラスを教え、ザルツブルグ国立モーツァルテウム大学のゾッマーアカデミーではフリッシェンシュラーガー教授のアシスタントを務めている。
2006年よりアンサンブル神戸のコンサートマスターを務め、2007年1月より大阪フィルハーモニー交響楽団にコンサートマスターとしてゲスト出演を重ねており、数多くのコンサートに出演した他、テレビやラジオにも放送される。その他、日本の有名オーケストラ、東京交響楽団、オーケストラ・アンサンブル金沢にもコンサートマスターとしてゲスト出演している。
ヴァイオリンは本人が所有する1690年ジョッフレード・カッパ作の「コッラ・デッラ・キエーザ」と、G・ルッキ特別製作の弓を使用。
☆ザ・シンフォニーホールホームページ
http://www.symphonyhall.jp
☆マウロ・イウラート(Mauro Iurato)ホームページ
http://www.mauroiurato.com/uniduo
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