文化勲章受章記念
志村ふくみ
―母衣(ぼろ)への回帰―
志村ふくみ 紅襲(桜かさね) 1976 滋賀県立近代美術館 後期(3月1日から)
画像提供 京都国立近代美術館
草木からの自然染料で染め上げる人間国宝、志村ふくみ文化勲章受章を記念した展覧会が、京都国立近代美術館で好評開催中だ。
志村ふくみ 澤1967 東京国立近代美術館 後期(3月1日から)
志村ふくみは、昭和32年(1957)の第4回日本伝統工芸展に初出品で入選し、その後も受賞を重ねて来た。そして、平成2年(1990)には、紬織の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された。
「民衆の知恵の結晶である紬の創作を通して、自然との共生という人間にとって根源的な価値観を思索し続ける芸術家」として、平成26年(2014)に第30回京都賞(思想・芸術部門)を受賞し、平成27年(2015)には文化勲章を受章している。
細見美術館で開催された展覧会に関して、筆者は以下で記しているので参照されたし。
志村ふくみ・志村洋子 作品展 しむらの色 KYOTO
http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2013-04-30
このたびの展覧会の内覧会には、志村ふくみは参加されなかったのでインタビューをすることはできなかったが、細見美術館の内覧会では、約2時間、時間を割いていただいた。
ちょうど岡崎にアルスシムラを設立される直前で、その志を語る姿は神々しくもあったことを記憶している。
その間、力強く語るなど厳しいなかにも常に笑顔で柔和な表情で上品だった。
志村ふくみ 秋霞1959 京都国立近代美術館 通期
先日、オープンしたばかりのロームシアター内 京都岡崎 蔦屋書店にて志村ふくみフェアを開催中。
ロームシアターなど複合施設については以下で記しているので参照されたし。
ロームシアター京都、リニューアルオープン!
http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2016-01-11
この展覧会では、志村ふくみの代表作を中心に、初期の作品から最新作までを一堂に展示し、60年という長期におよぶ創作の歩みを紹介している。
自然の崩壊に危機感を持っていると語っていた志村ふくみ。
その魅力とその芸術の核心に迫る展覧会だ。草木染めを通して志村ふくみが訴えたいことは何なのか、感じ取っていただきたい。
大変貴重な展覧会。お見逃しなく。
☆参考画像 (注 前期で展示が終了しているものがあるが、参考のため掲載)
志村ふくみ 風露2000 前期(2月28日まで)
志村ふくみ 橋姫2000 滋賀県立近代美術館 前期(2月28日まで)
志村ふくみ フローラ2014 前期(2月28日まで)
志村ふくみ 熨斗目(生絹) 1981 滋賀県立近代美術館 前期(2月28日まで)
富本憲吉染付銅彩 魚と貝大鉢1935 京都国立近代美術館 通期
☆参考URL
☆しむらのいろ
https://shimuranoiro.com
会期
2016年2月2日(火)~ 3月21日(月・祝)
※3月1日(火)から一部展示内容が変わる。
[前期]2月2日~2月28日、[後期]3月1日~3月21日
開館時間
午前9時30分 ~ 午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日毎週月曜日 ※ただし、3月21日(月・祝)は開館
主催
京都国立近代美術館
京都新聞
特別協力
滋賀県立近代美術館
観覧料
当日 団体(20名以上) 円
一 般 900 600
大学生 500 250
高校生・18歳未満 無料
※心身に障がいのある方と付添者1名は無料。
(入館の際に証明できるものをご提示のこと)
※本料金でコレクション展も鑑賞可。
☆ホームページ
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